【ベネツィア旅行記】ドゥカーレ宮殿 ― 輝きと暗闇が交錯するベネツィアの歴史建築

旅行

1:サンマルコ寺院の隣にある「政治の中枢」

ベネツィア観光の中心、サンマルコ広場。
そのすぐ隣に立つのが、かつてのベネツィア共和国の政治・司法・行政の中枢として機能していたドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)です。

外観は淡いピンク色の大理石に繊細な装飾が施された、まさに「ベネツィアらしい」美しさ。
しかしその内部は、単なる宮殿というよりも、政治の現場そのもの

かつては裁判所や元老院の会議室などとして利用されており、
宮殿内部はそのまま牢獄と「ため息橋(Ponte dei Sospiri)」につながる構造になっています。
つまり、判決を受けた囚人がそのまま橋を渡って牢屋に直行する――
そんな歴史的な“流れ”を、今も見学ルートとして体験できるのです。

なお、先日サンマルコ寺院やドゥカーレ宮殿を観光する注意点(荷物預け入れなど)に関する記事をやサンマルコ寺院レビューの記事を書いておりますので、そちらもご参照ください。

 

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宮殿の中庭

2:入場料20€ ― でもこれは価値あり!

ドゥカーレ宮殿の観覧料は20€と、正直少し高め。
ですが、実際に訪れてみると
「これは20€払う価値がある!」と感じました。

まず入ってすぐ目に入るのが、まばゆいほど金色に輝く「黄金の階段(Scala d’Oro)」。
天井や壁の細工が細かく、まるで絵画の中を歩いているような感覚になります。

その先には、歴代の元首や裁判官たちの肖像画が並ぶ部屋、
そして宮殿最大の見どころとも言える大評議の間(Sala del Maggior Consiglio)が登場。

この大広間は天井の高さ・壁画のスケールともに圧巻で、
ヴェロネーゼやティントレットといった巨匠の作品が並びます。
特に「天国」を描いた巨大な壁画は、世界最大級の油彩画とも言われており、
その荘厳な雰囲気に思わず息を呑みました。

黄金の階段の天井

3:順路後半は一転 ―「ため息橋」と牢獄エリアへ

華やかな宮殿の展示を抜けると、順路は一気に雰囲気が変わります。
最後の方で登場するのが、あの有名なため息橋(Ponte dei Sospiri)

この橋は、宮殿の裁判所から囚人を牢獄へ移送するために作られた“通路”。
かつて罪を宣告された囚人たちは、橋を渡る途中、
窓越しに見える最後のベネツィアの光景にため息をついた――
それが橋の名前の由来とされています。

実際に橋の内部に足を踏み入れると、
豪華だった宮殿とは打って変わって、壁は石がむき出しで、装飾もほとんどなし
暗く湿った空気の中に、歴史の重みと人々の悲哀を感じます。

橋の小さな窓からはサンマルコ運河が見え、
当時の囚人もここから同じ景色を見ていたのだと思うと、少し胸が締め付けられます。

そしてその先に待つのが牢獄エリア(Prigioni)
石造りの狭い部屋が並び、どの牢にもトイレのような設備は一切なし
展示されている木桶のようなものが、どうやら排泄用の容器だったようで、
囚人はその場で用を足し、自分で処理していたと説明されています。
人間らしさを奪われた空間が、今もそのまま残っているような感覚でした。

ため息橋の窓の内側から覗いた外の景色。
牢獄

4:黄金と闇、光と影のコントラストが強烈な宮殿

ドゥカーレ宮殿は、「輝き」と「暗闇」が同じ建物の中に共存している場所です。
金色に輝く階段と荘厳な大広間――そのすぐ先に、ため息橋と暗く湿った牢獄。

この構造が、まさにベネツィア共和国という国家の二面性を象徴しているようにも感じました。
栄光と権力の裏には、罪と苦しみの歴史があったのだと実感します。

観光としては、展示内容のボリュームも多く、見応えは十分。
「ベネツィアの歴史を体感したい!」という方には間違いなくおすすめのスポットです。


まとめ:サンマルコ寺院より“中身”で楽しめる場所

隣のサンマルコ寺院が外観と雰囲気を楽しむタイプの観光地だとすれば、
ドゥカーレ宮殿は「中をじっくり味わう」系のスポットです。

20€という価格は安くはありませんが、
その分、歴史・芸術・政治・人間ドラマのすべてが詰まった空間を堪能できます。

「光と影、栄光と悲哀」を同時に感じられる――
ベネツィアでもっとも印象的な体験のひとつになるはずです。

 

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