こんにちは!今回は、オーストリアに住んでいたり、旅行に来たりすると誰もが一度は「え、何これ?」と思う制度についてお話しします。それが ペットボトルの「Pfand(プファンド)」制度です。
1. ペットボトルを買ったら、見慣れない「Pfandartikel」の文字が…?
オーストリアでスーパーやコンビニなどでペットボトルの飲み物を買うと、レシートに「Pfandartikel」という謎の記載とともに、0.25ユーロ(約40円弱)の追加料金が取られていることに気づきます。最初は「税金かな?」と思っていたのですが、これは実はペットボトルリサイクルのために一時的に預ける「デポジット」のようなもので、後で返金されるお金なんです。

2. 飲み終わったら、スーパーへGO!自動回収機でお金が戻ってくる?
飲み終わったペットボトルは捨てずに、スーパーに設置されている自動回収機(Rückgabeautomat)へ持って行きます。そこで空のペットボトルを投入すると、機械がバーコードなどを読み取って認識してくれます。全部投入し終わると、還付金額が書かれたレシート(Pfandbon)が出てきます。このレシートをレジに持っていけば、ちゃんと先ほど払った0.25ユーロ/本が返金されるという仕組みです。



つまり、ちゃんとリサイクルすれば損はしないはず!なんですが……
3. でも……回収してくれないことが多くてちょっと困る
この制度、理屈は素晴らしいんですが……実際には結構トラブルが多いです。体感的には3~4本に1本は機械が読み取ってくれず、エラーで返却されることが多いんです。理由はさまざまですが、
- ボトルが少しでも潰れているとNG
- ラベルが破れているとNG
- バーコードが擦れて読めないとNG
- そもそも対象外の商品(輸入品など)だったりする
など、かなり判定がシビアです。つまり、どれだけキレイにペットボトルを保管しても、回収してもらえなければ0.25ユーロは戻ってこない=実質「寄付」になってしまうんですよね…。何となくですが、水のような柔らかいペットボトルの判定が悪い気がします…。
4. とは言え、やらないと地味にお金が減っていく
1本0.25ユーロくらいならいいか……と思って放置していると、1週間に何本も飲み物を買っていたらすぐに数ユーロ単位で損をしていることに気づきます。旅行者でも、長期滞在者でも、これは「塵も積もれば山となる」系の出費。できるだけペットボトルはキレイに保管し、スーパーでこまめに回収機に入れて返金を受けるようにしましょう!
まとめ:Pfand制度はいいけど、もう少し精度が欲しい
オーストリアのPfand制度は、環境保護の観点から見れば非常に意義のある仕組みだと思います。ただ、回収機の精度が低かったり、基準が厳しすぎたりする点は正直ちょっと不満。とは言え、無視するには惜しい金額なので、ちょっとした手間をかけてでも、しっかり還付を受けていきたいですね。もしオーストリアに滞在中の方は、ぜひスーパーの端っこにある回収機をチェックしてみてください!


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