【冬の風物詩】ウィーンのクリスマスマーケットといえば“Glühwein(グリューワイン)”|寒い冬を温かく彩るホットワイン文化

グルメ

ヨーロッパの冬といえば、凍えるような空気の中にキラキラと輝くイルミネーションが散りばめられた クリスマスマーケット
そのなかでもウィーンのマーケットは特に美しく、街の至るところでツリーやオーナメント、屋台が並び、まるで絵本のような世界が広がります。

そんなウィーンのクリスマスシーズンを語るうえで、絶対に欠かせない存在が Glühwein(グリューワイン)
日本語で言うとホットワインですが、単に温めただけのワインではありません。ヨーロッパの長く厳しい冬を乗り越えるための“文化そのもの”といってもいいほど、生活に深く根付いた飲み物です。


■ マーケットではみんなマグカップ片手。その中身は?

初めてウィーンのクリスマスマーケットを訪れたとき、「みんな寒いのにマグカップでコーヒーを飲んでいるのかな?」と思った人も多いはず。
ところが屋台のメニューをよく見てみると、そこには GLÜHWEIN、GLÜHWEIN、GLÜHWEIN…… の文字がずらり。

そう、みんながマグカップで飲んでいたのは ホットワイン だったのです。

この光景こそ、ウィーンの冬の風物詩。
赤いほっぺをしながら、仲間と肩を寄せ合い、スパイスの香りの立ち上るグリューワインを手に世間話に花を咲かせる…。
その雰囲気は、どの観光ガイドでも伝えきれないほど温かく、心がほぐれていく時間です。


■ Glühweinってどんな味?日本でいう“生姜湯”感覚?

グリューワインとは、赤ワインにシナモン、クローブ、スターアニス、しょうが、オレンジピールなどの香辛料や果物を加えて温めた飲み物
甘さもしっかりついていて、ホットワインというよりは「スパイス香るお茶のような飲みやすさ」が特徴です。

とくにしょうがが入ったタイプは、日本の 生姜湯 を思い出させるようなホッとする温かさ。
寒い日の体の芯までじんわり温まる感覚は、冬にはたまりません。


■ スーパーでもこの時期は“グリューワイン祭り”

ウィーンではクリスマスシーズンになると、スーパーでもグリューワインが山のように並びます。
安いものなら 1L 3ユーロ前後 とお手頃で、赤だけでなく白のホットワイン「Weißer Glühwein」や、さらに甘い「Punsch(プンシュ)」など種類も豊富。

ラベルもクリスマス仕様で可愛らしく、家用に買って帰る人も多いです。


■ 家で温めるときのコツ:絶対に沸騰させないこと

家庭でグリューワインを楽しむときに気をつけたいのが、
ワインを沸騰させない こと。

沸騰させるとアルコールが飛んでしまい、風味や香りが弱くなってしまいます。
ミルクパンで温めるときは、湯気が少し立ち上がるくらい、人肌より少し温かい程度 で火を止めるのがベスト。

湯煎ならより安全に、ゆっくり均一に温まります。


■ Glühweinは“冬を乗り越える友”

ウィーンの冬は長くて厳しく、体の芯まで冷えるような日も珍しくありません。
そんな季節に、街角で湯気の立つマグカップを両手で包み込む瞬間は、ただ温かいだけでなく 心まで解けていくような安心感 を与えてくれます。

気づけばその香りを求めて、仕事帰りに自然とマーケットに足が向いてしまう…。
そんな魅力がグリューワインにはあります。


■ まとめ:ウィーンのクリスマスを語るなら、グリューワインは外せない

ウィーンのクリスマスマーケットに行くなら、ぜひ一度は Glühwein を手に歩いてみてください。
コーヒーのように見えるマグカップの中には、ヨーロッパの長い冬を温かく支えてきた伝統の飲み物が入っています。

寒い空気の中でホットワインを片手に見るイルミネーションは、一度味わったら忘れられない特別な体験になるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました