【完全ガイド】オーストリア国鉄ÖBB(エーベーベー)の乗り方・チケット購入方法・プチ情報まとめ

旅行

 オーストリア国内の都市間移動に欠かせない交通手段といえば、ÖBB(オーストリア国鉄)です。
ウィーンやグラーツ、ザルツブルク、インスブルックなど主要都市を結ぶ鉄道網はとても発達しており、旅行や出張での移動に欠かせない存在です。

 この記事では、ÖBBのチケット購入方法、乗り方、そして実際に使うときに役立つプチ情報を詳しくご紹介します。

 

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1. ÖBBとは?オーストリア旅行に必須の交通手段

ÖBB(Österreichische Bundesbahnen)は、オーストリア全土をカバーする国営鉄道会社です。
日本のJRのような存在で、国内都市間だけでなくドイツやスイス、ハンガリーなど周辺国とも直結しています。

座席の快適さや運行の正確さにも定評があり、旅行者にも現地居住者にも欠かせない移動手段です。


2. チケットの購入方法

▶ 公式サイトまたはÖBBアプリで予約が一般的

ÖBBのチケットは以下のいずれかで購入できます:

発着駅・日時を入力して検索し、希望の列車を選んで予約するだけ。操作は直感的でわかりやすく、初めてでも迷うことはほとんどありません。


▶ KlimaTicket(クライマチケット)を持っている場合

 オーストリアに居住している方なら、KlimaTicket(クライマチケット)を持っている方も多いでしょう。

 例えば、「Klimaticket Steiermark(ステアマルク州)」を持っている場合は、Steiermark州内の移動が無料です。そのため、たとえばGraz → Wienへ行く場合は、Steiermark州の最終駅からWienまでの区間分のみ運賃を支払えばOKです。

 ÖBBアカウントを作成し、自分のKlimaTicket情報を登録しておくと、購入時に自動的に割引が反映されるため非常に便利。アカウント登録は必須級におすすめです。


3. 座席の選び方と予約のコツ

ÖBBでは、列車の座席は「1等車(First Class)」と「2等車(Economy Class)」に分かれています。
さらにその中で、利用目的に応じた専用車両が設定されていることがあります。

代表的なタイプは以下の通りです:

種類説明
Quiet(クワイエット)車両静かに過ごしたい方向け。通話や大きな会話は禁止。仕事や読書に最適。
Family(ファミリー)車両子ども連れ専用。アニメなどの映像が流れ、にぎやかで安心。
Standard(通常車両)一般的な座席エリア。最も多くの乗客が利用。

 座席ではありませんが、自転車搭載可能な車両、というものもあります。family車両と兼用になっていることが多いです。

自転車置き場

▶ 1等車と2等車の違い

1等車と2等車の主な違いは、座席の広さと列の構成です。

  • 座席の広さ
    1等車の方がゆったりしており、クッション性も高いですが、
    飛行機のファーストクラスほど特別感があるわけではありません。
    足を伸ばすと前の座席の下に少しかかる程度の余裕感です。
  • 座席の配置
    2等車は1列あたり4席(2+2配置)ですが、
    1等車は
    3席(2+1配置)となっており、隣との間隔も広めです。

1等車では静かな雰囲気でパソコン作業をしている人やビジネス客が多く、2等車は家族連れや観光客など幅広い層が利用しています。快適さ重視なら1等車、コスパ重視なら2等車、と考えると良いでしょう。

1等席は普通に座るとこのぐらいのスペースの余裕
足を延ばすとこんな感じ
隣り合う席の間は結構隙間があります
テーブルはこんな感じ

▶ 座席指定の費用と習慣

座席指定には1人あたり約3ユーロの追加料金がかかります。
オーストリアでは、短距離なら座席指定をせずに乗る人も多いですが、長距離移動や混雑時期は予約しておく方が安心です。

▶ Quiet車両に注意!

静かに過ごしたい方向けのため、子ども連れでの利用は避けましょう。逆に、リラックスして作業や読書をしたい人には最適です。

▶ Family車両も注意!

Family車両は子ども向けの映像が常に流れており、かなりにぎやかです。静かに過ごしたい方には不向きですが、家族連れには安心な空間です。私はあるとき、赤ちゃん連れの家族が近くにきたのですが、赤ちゃんがうんちをしても全く変えてくれず、車両中にうんちのにおいが充満して大変でした・・・

Family車両にある子供番組が延々と流れるテレビブース

▶ 4人テーブル席は人気!

 向かい合って座れる4人テーブル席はとても人気があります。グループ旅行の際は早めの予約をおすすめします。座席指定は1人あたり約3ユーロ。オーストリアでは座席指定しないで乗る人も多いですが、混雑時や長距離移動では予約しておく方が安心です。特に早朝にウィーンに向かう、或いは夕方にウィーンから帰る列車は非常に混雑します。


4. チケット発券と当日の流れ

▶ 購入後の表示に注意

購入後にアプリやWEBで「予約完了」画面が表示されますが、これはチケットではありません。別途、チケットの発券操作が必要です。

発券方法は2種類:

  • アプリ上の電子チケット(おすすめ)
  • PDFチケット(印刷可。ただしリファンド不可)

私は常に電子チケットを利用しています。スマホで提示できるので便利です。


▶ 検札時の対応

乗車後しばらくすると、アテンダント(車掌)さんが検札に回ってきます。
電子チケットやPDFチケットをすぐ提示できるよう準備しておきましょう。

もしチケットを持っていなかった場合は、その場で購入可能ですが、手数料が約3ユーロかかります。
(※トラムのように罰金にはならないのが救いです。)


5. 支払い方法に関するプチ注意点

ÖBBアプリでの支払いは、一部の日本のデビットカードではエラーになる場合があります。以前の記事をおすすめをしたソニー銀行ではアプリ決済ができません。

  • WISE(ワイズ):ユーロ建口座があるため問題なく決済可能
  • ⚠️ ソニー銀行デビット:アプリからは決済エラーになる場合あり(WebからならOK)

ソニー銀行を使う場合は、PCの公式サイトからの購入をおすすめします。


6. トラブル&豆知識:予約した席が使えない!?

時々、運行変更や車両編成の変更により、予約していた車両がキャンセル扱いになることがあります。
この場合、ÖBBは代替席を手配してくれません。

▶ 対応方法

  • サービスカウンターでリファンド(返金)手続きを行う
  • もしくは、そのまま乗車してアテンダントに相談する

実際、私の場合は車両減少で座席がバラバラになったのですが、アテンダントに相談したところ、
2等から1等にアップグレードして全員一緒に座ることができました。状況によっては、リファンドせずに乗車した方が良い結果になることもあります。

 

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🧭 まとめ

  • ÖBBのチケット購入はアプリ or 公式サイトが便利
  • KlimaTicket等の割引情報の以前登録で自動的に割引が適用される
  • Quiet / Family車両の選択に注意
  • 電子チケット発券を忘れずに
  • 支払い方法や車両変更には少し注意が必要

ÖBBは慣れてしまえばとても使いやすく、旅行者にも在住者にも便利な交通手段です。
ぜひ快適なオーストリア鉄道の旅をお楽しみください!

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