ヨーロッパでは2月中旬はカーニバル(fasching,謝肉祭)のシーズンです。世界的に有名なのはイタリアのベネツィアで開催される華やかな仮面舞踏会ですが、実はヨーロッパ各地で個性あふれるカーニバルが行われています。
今回は「オーストリアで一番人気」とも言われるVillachのカーニバルに行ってきました。観光地化されすぎていない、地域密着型の温かいイベントで、とても印象に残る一日になりました。
Villach Fasching公式ページはこちらです
Villachの場所とカーニバル開催エリア
Villachはオーストリア最南端、イタリア国境付近に位置する町です。グラーツからイタリア方面へ向かう途中にあり、アルプスの自然に囲まれた落ち着いた雰囲気の町です。
町自体はとてもコンパクトで、中心部は徒歩で十分に回れる広さ。カーニバルの開催場所は、
- Hans-Gasser-Platz
- ハウプトプラッツ
- ハウプトバンホーフ
を結ぶ約1kmほどの通り一帯です。Villachそのものが小さい町なので、イベントエリアも歩いて十分楽しめます。移動が楽なのは大きな魅力です。

開催スケジュール
カーニバルは例年2月中旬の土曜日に開催されます。今年は2月14日でした。
午前10:30〜 子供向けイベント
St.Jacob教会付近で子供向けイベントが始まります。対象は主に未就学児くらいの小さな子どもたち。
例えば、フラフープを地面に人数分置いて、椅子取りゲームのようにフラフープを取り合う遊びなど、シンプルながらとても楽しそうな企画が行われていました。地域の子どもたちが仮装して集まる様子はとても微笑ましく、家族連れにはぴったりの時間帯です。

ラジオ中継など細かなイベントもありますが、やはり最大の見どころは午後のパレードです。

14時からのメインパレード
14時になると、Hans-Gasser-Platzをスタート地点としてパレードが始まります。
ルートは
Hans-Gasser-Platz → ハウプトプラッツ → ハウプトバンホーフ
という流れです。パレードは紙吹雪と一緒に子供向けにお菓子を観客に投げ入れてくれます。入れ物を用意して待っている子供もたくさんいました。




登録制で参加団体が出し物を披露する形式で、なんと100近くのグループが参加しているそうです。準備段階ではHans-Gasser-Platzだけでなく、Italian-strabeの先まで山車や車両がずらりと並び、かなりの迫力でした。


特に印象的だったのはトラクターを使った山車。Italian-strabe周辺にはトラクター付きの車両がたくさん並んでおり、この地域の農業団体が積極的に参加しているのではないかと感じました。
ほかにも、
- 地域のハンドボールサークル
- 地元のクラブチーム
- 各種市民団体
など、地域色の強いグループが多数参加しています。観客との距離がとても近く、お菓子を配ったり、音楽を流したりしながら進むスタイルはとてもアットホーム。観光客向けというより、地域全体のお祭りという印象が強いイベントでした。


屋台グルメ:名物Krapfenは必食
ハウプトプラッツ周辺には屋台がたくさん並びます。
カーニバル名物といえば「Krapfen(クラプフェン)」。オーストリア版の揚げドーナツで、中にはあんずジャムが入っています。近くのカフェでも販売しており、揚げたてを楽しめるのが魅力です。
そのほか、ビールやホットワインなどアルコール類も豊富に販売されています。甘いKrapfenと温かいドリンクを片手にパレードを見る時間は、まさに冬のヨーロッパらしい体験でした。


トイレ事情
イベント当日は、カフェなどが1ユーロでトイレを提供していることがあります。仮設トイレもありますが、清潔さを重視するならカフェ利用がおすすめです。小銭を用意しておくと安心です。
実際に訪れて感じた魅力
Villachのカーニバルは、豪華さや観光演出というよりも「地域の人たちが本気で楽しんでいるお祭り」という印象でした。
・町がコンパクトで回りやすい
・参加団体が多く見応えがある
・子ども連れでも安心
・地元色が強く温かい雰囲気
ベネツィアのようなきらびやかな世界とはまた違う、素朴でリアルなヨーロッパのカーニバルを体験したい方には特におすすめです。
2月にオーストリア南部を訪れるなら、ぜひスケジュールを合わせて参加してみてください。きっと忘れられない一日になるはずです。


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