2月中旬はヨーロッパ全体がカーニバル(謝肉祭)のシーズン。町には仮装した人々があふれ、屋台やカフェには甘い香りが漂います。前回はVillachのカーニバルの紹介をしましたが、そんな時期に必ず登場するのがKrapfen(クラプフェン)と呼ばれるドーナツです。
カーニバルの象徴的スイーツともいえるKrapfenですが、実は国によって中身に違いがあります。
- オーストリア:あんずジャム(Marillenmarmelade)が主流
- ドイツ方面:バニラクリーム入りが多い傾向
見た目は丸い揚げドーナツに粉砂糖をふったシンプルなもの。ですが、地域やお店によって個性が光ります。今回は、実際に購入したお店を交えながらKrapfen事情をご紹介します。
Krapfenってドーナツと何が違うの?
正直に言うと……私には明確な違いを説明できません(笑)。
一般的には、
- イースト生地を使う
- 揚げてから中にフィリングを詰める
- 表面はグレーズではなく粉砂糖が多い
といった特徴がありますが、最近はチョコレートがかかっていたり、さまざまな味が登場したりと、もはや「ちょっと特別なドーナツ」と言っても差し支えない気もします。
とはいえ、カーニバルの時期に食べるとやはり「Krapfen」と呼びたくなる、不思議な存在です。
Sorger|グラーツを代表するカフェチェーン
グラーツを代表するカフェチェーンSorgerでは、カーニバル時期になると多種多様なKrapfenが並びます。
定番のあんずジャム入りはもちろん、
- バナナクリーム
- オレンジフィリング
- バニラクリーム
- チョコレートクリーム入り
- 上からチョコレートがコーティングされたタイプ
など、バリエーションがとても豊富です。

価格は4ユーロ前後。ここまでくると「カーニバル限定の伝統菓子」というよりは、もはや普通に販売されている高級ドーナツという印象も否めません。
とはいえ、選ぶ楽しさは抜群。ショーケースに並ぶ色とりどりのKrapfenを見るだけで気分が上がります。




Cafe Bernold|Villachの老舗カフェ
VillachのNikolaigasseにあるCafe Bernold。ハウプトバンホーフからハウプトプラッツへ向かう途中という目立つ立地にあります。

カーニバル当日は、なんとほぼKrapfen専門店状態。
むしろKrapfenしか売っていないのでは?という勢いです。
中身は潔くあんずジャム一択。
価格は3.2ユーロ。
余計なバリエーションはなく、「これぞ伝統」という王道スタイル。ふわっと軽い生地と甘酸っぱいあんずジャムの組み合わせは、やはり間違いありません。


トイレ事情(Villachカーニバル当日)
Cafe Bernoldをはじめ、Villachのカーニバル当日は多くのカフェでトイレ利用に1ユーロかかります。ただし、店内で飲食をすれば無料で利用できます。小銭を用意しておくと安心です。
SPARなどのスーパー
Krapfenはカーニバルの食べ物というイメージがありますが、実は年中販売されています。
特にオーストリアでは、あんずジャム入りのKrapfenは定番商品。しかもスーパーで売られているパンの中では最安クラスで、1個約1ユーロ程度です。
つまり、
- カフェで食べると3〜4ユーロ
- スーパーなら1ユーロ前後
という価格差があります。
日常のおやつとしても気軽に楽しめるのが、Krapfenの魅力のひとつです。
まとめ|Krapfenは「特別」と「日常」のあいだにあるスイーツ
Krapfenはカーニバルの象徴的なお菓子でありながら、実はとても身近な存在でもあります。
- オーストリアではあんずジャムが王道
- ドイツ方面ではバニラクリームが人気
- カフェでは多彩なアレンジ
- スーパーでは1ユーロ程度で買える日常パン
特別なお祭りの甘いご褒美でもあり、日常のささやかなおやつでもあるKrapfen。
2月にヨーロッパを訪れるなら、ぜひ食べ比べを楽しんでみてください。きっと「これはドーナツ?それともKrapfen?」と考えながら、もう一つ手が伸びてしまうはずです。

コメント