オーストリアのハムを4種類、実際に味わってみた感想を、少し調べた背景とともにお届けします。普段「ハム=普通の薄切りロースハム」というイメージをお持ちの方にも、オーストリアならではの風味の変化を楽しんでいただけると思います。
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1:Extra Ham(“Extra”)
まずは「普通のハム」に相当する、今回の基準となる一品です。日本にもあるような定番ハムの味わいが楽しめるもので、安心感がある一方で「大きな驚き」は少ない、というのが率直な印象です。
見た目も味わいも、「薄くスライスされたロースハム」「やさしい塩気」「ハムらしいしっとり感」という、ハムの王道。美味しいです。スープやパン、サンドイッチなど、日常使いにもぴったり。日本のスーパーで見かけるハムと同じく、普段使いできる万能選手という感じです。
ただ、「代わり映えしない」という評価になってしまうのも仕方ないところ。オーストリアっぽい特別な風味、あるいは形・模様・調味のアクセントといった“ハムらしさを超える”要素が少ないため、次に紹介するハムたちと比べると、少し平坦に感じてしまいます。「まずはこれ」「ハムのスタンダードとしてこれ」という意味では十分満足ですが、「ハムでちょっとだけ贅沢気分を味わいたい」ときには、他の種類を試してみることをおすすめします。

2:Krakauer(クラカウアー)
次に試したのが「編み目模様」の入ったハム、クラカウアーです。一般的にはソーセージやハムの一種として知られ、粗く刻んだハム片が入っていたり、コショウやスパイスが効いていたりするタイプもあります。en.wikipedia.org+2Gurkerl.at+2
このハム、まず見た目に編み目の模様が入っていて、普通のハムとは一線を画します。私が食べたものも、いわゆる「薄切りで均一な色のハム」という印象ではなく、ハムの塊感・刻みハム片感・スパイスのアクセントが感じられました。味も、先ほどの「Extra」に比べると“深み”があります。塩気・肉感・スパイスのコントラストが立っていて、ハムをただ「付け合わせで出されるもの」としてではなく「味わいたいメインの一品」として楽しめます。
例えば、パンと一緒にそのまま食べると、「お、これはいつものハムとは違うな」と感じる瞬間がありました。ほんの少しピリッとするコショウ系のスパイス、それとともにハム本来の旨味がしっかり。つまり、ハムに「一歩上」の存在感を与えたような感じです。もし「ハムでちょっと贅沢気分を味わいたい」という時には、このKrakauerがかなり候補になると思います。
ただし、注意点としては、スパイスが効いている分、「ハムのやさしい味だけを求める」のには少し強めかもしれません。サンドイッチの具材として淡くハムを効かせたい、というシーンでは少し重く感じるかも。そんな時は、薄めに切る・添え物をシンプルにする、などでバランスを取ると良いでしょう。

3:Wiener Ham(ウィーナー)
三番目は「まだら模様」が入っているウィーナーハムです。“Wiener”という名称から、ウィーン(Vienna)発という印象も受けますが、調べるとウィーンの老舗肉加工メーカーRadatzなどが「ウィーン風ハム」を伝統的に手がけているという記述があります。Gurkerl.at+1
このハム、見た目のインパクトがまず強く、「色のムラ・模様」が切り口から見え、視覚的にもわくわくします。味も、Krakauer同様に「深み」があって、ただのハムより一段上という印象です。肉の旨味、塩気、燻製や熟成のニュアンスがきちんと感じられ、「これをハムとして主役に据えてもいい」という存在感があります。
例えば、薄切りでサラダに載せても、ハムだけで「これは美味しいハムだな」とわかるぐらいの質感。それでいてあまりクセが強すぎず、ハム好きにはまさに「いいハムを食べてる感」がある一枚です。Extraでは感じにくかった「模様」「深み」がしっかり出ていて、納得の味わいです。
個人的には、このウィーナーが今回の4つの中では「バランスがいい」印象を受けました。特別感もあるけれど、普段使いもできる範囲というところが好印象です。もし初めて「オーストリアでハムを選ぶなら?」と聞かれたら、私はこのウィーナーをまず推薦すると思います。

4:Pikantwurst(ピカントヴルスト)
最後はちょっと趣向を変えて、「パプリカのみじん切りを練りこんだハム」という一風変わり種。名前の通り「ピリッと」「香り高く」「味のアクセントがある」タイプです。私が食べたものでは、パプリカの風味が思った以上にしっかり出ていて、ハムとパプリカのコラボがとてもいい感じでした。
具体的には、ハムのしっとり・旨味・塩気がベースにあって、その中にパプリカの甘み・軽い辛み・彩りが入ってきます。口に入れた瞬間「ハムだ」とわかるのですが、その次に「お、なんだかスパイシー/香り立つな」という印象。個人的にはこの変化がとても楽しく、ハム=主張少なめ、というイメージを覆してくれました。
ただ、強いて言えば「パプリカがもう少し控えめでもいいかな?」という瞬間もありました。好みによっては「ハムそのものの味を楽しみたい」という方には少し強めに感じるかもしれません。しかし、逆に「ハムでちょっと冒険したい」「いつもと違う風味を楽しみたい」という時には、このピカントヴルストはかなりおすすめです。
食べるシーンとしては、ワインや軽めのビールのおつまみ、あるいはパン+ハム+野菜というシンプルな組み合わせにこのハムを一枚入れておくと、「あ、このハムいいね」と言ってもらえる確率が高いです。

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総評とおすすめの使い分け
今回4種類を食べ比べて、「オーストリアのハム」という括りの中でも、味わいにしっかり差が出るということを改めて感じました。
- Extra:安心・安定・普段使い。特別感は少ないが、まず間違いない。
- Krakauer:ハムとして一段上。スパイス・ハム片・味の深みあり。贅沢気分を味わう時に。
- Wiener:バランス優秀。見た目+味ともに満足でき、ハムの主役級。
- Pikantwurst:ハムで冒険したい時に。パプリカ風味が個性的で印象に残る。
使い分けとして、「朝食やサンドイッチを気軽に楽しみたいなら“Extra”」「ゲストを呼んだ軽いおつまみなら“Krakauer”か“Wiener”」「ワイン・ビールと一緒にゆったり楽しむ時間なら“Pikantwurst”」という感じが良いのではないでしょうか。
オーストリアのハムは、素材・製法・スパイスの違いがちゃんと味に出ています。ですので、もしオーストリアでハムを購入されるなら、ぜひ少しだけ普段と違う種類を試してみてください。「ハム=これ」という既成概念を、ちょっとだけ拡げてくれる体験になると思います。
今後もし機会があれば、「燻製系」「ハーブ入り」「熟成系」など、さらに変わり種のオーストリアハムも探してみたいと思います。今回は以上ですが、また別の機会に「オーストリアのハム特集」第2弾も書けたらいいなと思っています。


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