グラーツの象徴「シュロスベルグ」—登り方から絶景まで完全ガイド

旅行

 オーストリア第二の都市・グラーツ。その街の中心にそびえる「シュロスベルグ(Schlossberg)」は、市民にとっても観光客にとっても特別な存在です。時計台やかつての城跡が残るこの丘は、グラーツの街並みを一望できる絶景スポット。しかし、その魅力を堪能するには、まずこの急勾配の丘をどうやって登るかがカギになります。

 2025.10.24 シュロスベルグがyahoo記事になったことを受けて一部更新しました。

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シュロスベルグからのグラーツの街並み

登る手段は豊富。でも注意も必要

シュロスベルグへは、複数のアクセス方法が用意されています。

  • 階段(260段以上)
  • スロープ状の遊歩道
  • エレベーター(山の中を通るガラス張りのもの)
  • ケーブルカー(シュロスベルクバーン

中でも、階段やスロープは風情があり、運動好きな人にはおすすめですが、正直なところ、普段から運動をしている大人でも息が上がるほどの急な坂です。小さなお子さんを連れてのぼるとなると、かなり大変です。

かなり急な階段ルート

おすすめはケーブルカー

 そんな時に便利なのがケーブルカー。グラーツ市内のトラムと共通のチケットで乗車でき、24時間券やクリマチケット(オーストリア全土の定期券)も使えるので、地元の人にも観光客にも嬉しいサービスです。車窓から見える街並みも魅力のひとつ。

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ケーブルカー入口はちょっと分かりにくいけど、このような看板が近くにあります
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ケーブルカー
丘の上側のシュロスベルグバーン駅

丘の上では、音楽と小さな発見が待っている

シュロスベルグの丘の上に到着すると、そこには単なる観光名所以上の、オーストリアらしい文化の香りが漂っています。

たとえば今日は、ハープを優雅に奏でる年配の男性演奏家が訪問者の足を止めていました。日によってバイオリンやクラリネットなど、地元の音楽家たちによる即興的な演奏が楽しめることもあり、訪れるたびに新しい体験があります。

また、ちょっとした小ネタとしては、丘の上にはシュロスベルグの時計台を模した鳩小屋なんてユニークなものも。見逃しがちな小さな見どころが点在しているので、散策中に周囲をよく見てみるのもおすすめです。

帰り道は滑り台で!?

登りは楽をしたいけれど、帰り道はちょっとスリルが欲しい。そんな人に人気なのが、大型滑り台(シュロスベルグ・スライダー)です。らせん状に回転しながら丘の内部を一気に滑り降りるこの体験は、大人にも子供にも大人気。

ただし、

  • 身長130cm未満の子供は利用不可
  • 大きな荷物を持っての利用は不可
    といった注意点があります。

料金は最近値上げされて6.5ユーロとなっていますが、その価値は充分あると言えるでしょう。

絶景ポイントとちょっとした残念ポイント

丘の上からは、特にグラーツ市内西側のパノラマビューが素晴らしく、赤茶色の屋根が並ぶ旧市街や、遠くの丘陵まで見渡せます。グラーツの写真を撮るなら間違いなくこの場所。

ただ、最近できたらしいレストランの建物が一部視界を遮ってしまっているのが少し残念な点。絶景を遮る形で建てられたその構造には、地元でも賛否があるようです。

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シュロスベルグからの風景2

 最近、屋上のカフェからの眺めがyahoo記事になったカフェのテラスも見えます(写真白い建物の左側)。

 以前こちらで記事にしたFurtenstandの展望台も見えます。


まとめ:観光にも日常にも、グラーツの「心」

シュロスベルグは、グラーツに来たら外せない観光地であり、地元の人にとっても日常の中に溶け込んだ大切な場所です。アクセス方法を工夫すれば、子供連れでも無理なく楽しめますし、滑り台やケーブルカーなど、ちょっとしたアトラクション的な要素も魅力。

美しい街並みを一望しながら、グラーツの歴史と今を体感してみてはいかがでしょうか?

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