鉄道だけでグラーツからベネツィアが現実になる時代
近年、オーストリアの鉄道網は大きな転換期を迎えています。
その象徴とも言えるのが、Koralm Railway(コーラルム鉄道/Koralmbahn)、そしてその心臓部である Koralm Tunnel(コーラルム・トンネル) です。
この巨大プロジェクトは長年にわたり建設が進められてきましたが、
2025年12月に正式開通し、定期運行がすでに開始されました。
これにより、オーストリア南部の移動は劇的に変わり、
中欧からイタリア北東部(ベネツィア方面)への鉄道旅が、いよいよ現実的な選択肢になっています。
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Koralm Railway とは何か?
Koralm Railway は、
グラーツ(Graz)とクラーゲンフルト(Klagenfurt/ケルンテン州)を結ぶ新しい高速鉄道路線です。
- 路線全体:約130km
- 中心施設:Koralm Tunnel(約33km)
- 設計最高速度:最大250km/h
特に Koralm Tunnel は、オーストリア国内最長クラスの鉄道トンネルであり、
アルプス山脈を一気に貫くことで、これまでの「遠回り」を完全に解消しました。
グラーツ〜クラーゲンフルトが「45分圏内」に
この路線の最大のインパクトは、所要時間です。
- 従来:グラーツ〜クラーゲンフルト 約3時間
- 現在:約41〜45分
もはや「長距離移動」ではなく、
都市間通勤・日帰り圏と言ってもいいレベルになりました。
オーストリア国内の感覚で言えば、
「隣の州へちょっと行く」くらいの距離感です。
なぜ今「鉄道でベネツィア」が現実味を帯びるのか
① オーストリア南部のボトルネックが解消された
これまで、
- グラーツ → クラーゲンフルト
- クラーゲンフルト → イタリア方面
という南下ルートは、時間もかかり、乗り換えも多く、正直使いにくいものでした。
Koralm Railway の開通により、
オーストリア国内区間が一気に高速・安定化したことで、
その先のイタリア方面への接続が一気に現実的になっています。
② イタリア北東部(ベネツィア方面)との鉄道ネットワーク強化
この路線は、国内移動だけでなく、
- アドリア海沿岸
- イタリア北東部(ベネツィア、トリエステ方面)
との国際鉄道ネットワーク強化を目的としたプロジェクトでもあります。
貨物輸送だけでなく、旅客輸送の効率化も明確に視野に入れられており、
今後のダイヤ改正・国際列車設定次第では、
グラーツ →(鉄道のみ)→ ベネツィア
というルートが、特別なものではなくなっていきます。
旅のスタイルがどう変わるのか
この変化は、単に「速くなる」だけではありません。
鉄道だけで国境を越える旅が当たり前に
これまでグラーツからベネツィア方面へ行く場合、
- 車移動
- 飛行機
- 時間のかかる鉄道ルート
が主な選択肢でした。
Koralm Railway により、
鉄道だけで、比較的シンプルに南へ向かう旅が可能になります。
天候に左右されにくい安定した移動
長大トンネルを活用した新線は、
- 大雨
- 大雪
- 冬季の悪天候
の影響を受けにくく、時間の信頼性が高いのも大きなメリットです。
旅程を組みやすく、精神的にもかなり楽になります。
週末旅・日帰り圏の拡大
理論上は、
- 週末にふらっとイタリアへ
- 数泊せずに文化・美食を楽しむ
といった旅も、以前よりずっと現実的になりました。
こんな人に特におすすめ
この変化の恩恵を受けやすいのは、次のような人です。
- グラーツ周辺に住んでいる人
- 車を持たない・運転したくない人
- 環境意識が高い人
- ヨーロッパを鉄道で旅したい人
- 途中下車しながら移動する旅が好きな人
まとめ:ヨーロッパがさらに「近く」なる
ÖBB の Koralm Railway と Koralm Tunnel は、
単なる国内路線の改善ではありません。
これは、
中央ヨーロッパを、南へ――アドリア海とイタリアへつなぐ新しい大動脈
です。
グラーツから見たとき、
これまで「少し遠い存在」だったベネツィアは、
これからどんどん身近な目的地になっていくでしょう。
「次の旅は、列車で南へ。」
そんな選択肢が、もう夢ではなくなっています。。


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