こんにちは!今日は、オーストリア・グラーツの市街地から少し足をのばして、静かな丘の上にたたずむ美しい教会、「マリアトロスト教会(Basilika Mariatrost)」を訪ねてきました。実際に歩いたルートや見どころをご紹介します!
Leechwald(レーヒヴァルト)という森のハイキングコースの散策途中に簡単に立ち寄ることができる位置なので、ハイキングついでに立ち寄るのも良いかも。
トラムに揺られて、グラーツの北の果てへ
グラーツ市街からトラム1番線に乗り、終点「Mariatrost(マリアトロスト)」までのんびり約30分。車窓から見える風景が徐々に郊外の雰囲気になってくると、旅気分がぐっと高まります。終点に着くとすぐ目の前には、小さな「電車博物館(Tramway Museum)」が。ここを左手に見ながら進むと、大きな交差点に出ます。そこから左手に曲がり、ちょっとした急坂を登っていくと……。


見上げれば、堂々としたバロック建築が
坂を上がる途中、ふと左側を見上げると、木々の合間から赤い双塔の美しい教会が姿を現します。これが、マリアトロスト教会です。なんと1636年建立という長い歴史を持つ、カトリックの巡礼教会。名前の「Maria Trost」は「慰めのマリア」を意味し、多くの人が祈りを捧げに訪れてきました。ここから教会までは、なんと200段を超える階段を登っていくことになります。



教会内部へ:芸術と祈りが交差する空間
階段を登り切ると、いよいよ教会の中へ。

入口から入ってまず目を引くのは、天井のバロック装飾と、色鮮やかな天井画。その荘厳さに思わず息を呑みました。両側の壁には、キリストの受難(逮捕から処刑まで)を描いた14の絵画が展示されています。ひとつひとつの場面が丁寧に描かれていて、宗教画に詳しくなくてもその世界観に引き込まれます。特に印象的だったのは第12番目、磔刑のシーン。その前に立つと、しばし時間を忘れてしまうほどでした。


教会の正面には祭壇が、そして背面にはパイプオルガン。このオルガンは、ミサやコンサートの際に実際に使用されているそうです。日曜午前中はミサが行われますが、それ以外の時間帯は観光客も自由に見学できます。


レゴ好き必見!教会のミニチュアも展示
教会の一角には、なんとマリアトロスト教会を模したレゴ作品が展示されています!赤い塔や階段など、細部まで忠実に再現されていて、子どもだけでなく大人も見入ってしまいます。厳かな雰囲気のなか、こういう遊び心、素敵ですね。

おわりに:静けさと芸術に包まれるひととき
グラーツの市街地の喧騒を離れて、丘の上で静かに過ごす時間。マリアトロスト教会は、ただの観光名所ではなく、心がスッと落ち着く「聖なる場所」でした。体力に少し自信がある方なら、階段もそれほど苦にはならないはず。訪れる価値、大いにアリです!
▼基本情報
- アクセス:トラム1番線「Mariatrost」下車、徒歩約5分+階段200段
- 開館時間:日曜午前はミサ、その他の時間は見学自由(イベント時は要注意)
- 入場料:無料
- おすすめの時間帯:午前中~午後早め(静かで光もきれい)
ぜひグラーツに来たら、街歩きだけでなく、ちょっと足をのばして「丘の上の聖地」マリアトロストにも立ち寄ってみてくださいね!


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