【グラーツ生活】電気・ガス・(水道)の選び方と注意点【オーストリア】

生活

 オーストリア・グラーツに移住したり、長期滞在を始めたりすると、生活インフラの整備は避けて通れないステップです。特に電気・ガス・水道の契約まわりは、日本と似ているようで全く勝手が違うことも。今回は、実際にグラーツで暮らして分かった「光熱費の契約選び」のポイントを、私なりにまとめてみました。

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1.電気・ガスの価格比較には「Durchblicker」がおすすめ

 オーストリアで電気やガスの契約先を比較する際に便利なのが、Durchblicker(https://durchblicker.at/)というサイトです。日本でいう「エネチェンジ」のようなサイトで、自分の住所や使用量を入力すると、利用可能な電力・ガス会社のプランが一覧で比較できます。

 ただし、注意すべきは「見かけの価格」です。トップに表示されるプランは、初年度限定の割引やボーナスが反映された価格であり、実際のランニングコストが安いとは限りません。長期的なコストで判断するには、「Preis pro kWh(1kWhあたりの価格)」をチェックして、単価ベースで比較することが大切です。


2.電力会社は「安さ」より「アクセスの良さ」も重要視する選択も

 オーストリアでは、電気料金の支払いが遅れると、かなり容赦なく電力を止められるという話があります。しかも、一度止められると、支払い後も復旧までに数日かかることも。このようなトラブルを防ぐためには、グラーツ市内に営業所がある地元の電力会社を選んでおくと、いざという時にも安心です。

 この2社はどちらもグラーツを拠点とする大手で、料金は割高な傾向にありますが、窓口での相談が可能という安心感があります。外国語やオンライン手続きに不安がある人には特におすすめです。


3.ガスは選べないケースも多い

 ガスに関しては、アパート契約の場合、建物全体で管理会社が一括契約しているケースが主流です。そのため、入居者が自由にガス会社を選ぶことは難しい場合があります。各部屋にはガスメーターが設置されており、使用量に応じて料金が請求されるしくみになっています。契約の自由度は低めですが、通常はそのまま管理会社の指示に従えばOKです。なお、日本のようなプロパンガス的な方式(ボンベ式など)があるのかどうかについては、少なくとも都市部の集合住宅では見かけることはほとんどありません。


4.水道は基本「使い放題」

 グラーツでは、水道に関しては個別契約は不要です。多くのアパートでは、管理費に含まれており、別途手続きをする必要はありません。山と川に恵まれたオーストリア(国歌のとおり)らしく、水の供給は非常に安定しており、飲料水の質も高いです。蛇口からそのまま飲めるのが当たり前で、「使い放題」感覚でもOKなほど、水に困ることはまずありません。


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まとめ:グラーツでの光熱費契約は「バランス重視」で

 オーストリア・グラーツでの電気・ガス・水道契約は、見た目の価格の安さに飛びつかず、「信頼性」と「実質単価」を見て選ぶことが大切です。

  • 電気・ガスの比較にはDurchblickerを活用
  • 電力は安さよりもトラブル対応のしやすさを優先しても◎
  • ガスは建物ごとに管理されていて選べないことが多い
  • 水道は心配なし、管理費に含まれているのが一般的

生活基盤が整うと、グラーツでの暮らしが一気に快適になりますよ!

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