オーストリアでの公的保険取得までのプロセスまとめ(日本人向け)

生活

 オーストリアに移住・滞在することになったら、まず気になるのが「保険」。特に長期滞在者や留学、帯同などで滞在する方にとって、公的保険に加入するかどうかはとても重要なテーマです。

 日本と同様に、オーストリアでも医療費は高額になる場合がありますし、保険未加入ではビザの更新にも支障が出ることがあります。この記事では、オーストリアで公的保険を取得するまでのプロセスについて、実体験も交えてご紹介します。

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1. 職場で一定以上の収入がある場合

 オーストリアでは、日本と同じく一定以上の収入がある人は、公的保険への加入が義務付けられています。この基準は毎年変わりますが、2025年現在では:

月収が€518.44(Geringfügigkeitsgrenze)以上である場合、公的保険(健康保険と年金保険)への加入が義務付けられます。
(※パートタイムやアルバイトの場合、この金額を下回ると義務ではなくなります)

 このケースの方は個人で特に何もする必要はありません。雇用主が自動的に健康保険に登録してくれますので、心配ご無用です。また、配偶者や子どもなどの家族も、「共同保険(Co-insurance)」として同時に加入することが可能です。これはとても便利な制度です。


2. 一定の収入がない場合(Self-Insuranceを利用)

 一方で、収入が月€518.44未満の人や、フリーランス、学生、帯同家族などの場合は、少し手続きが複雑になります。この場合、多くの方が旅行保険や民間保険で済ませようとしますが、実際に病院に行くときの手間ビザ更新時の信頼性などを考えると、やはり公的保険に加入しておく方が安心です。そのような方が利用できるのが、自己保険(Self-Insurance, Selbstversicherung)という制度です。


3. 申請の具体的な流れ(例:BVAEBへの申請)

自己保険に加入するためには、勤務先の形態に応じて申請先の保険機関が異なります。例えば、公務員や公的機関に関係している方、またその家族の場合は、「BVAEB(Österreichische Beamtenversicherung)」という保険機関に以下の書類を添えて申請することになります。

  1. パスポート(顔写真のあるページのコピー)
  2. 住民登録証明書(Meldezettel)
  3. 自己保険申請書(以下のリンクからダウンロードできます)
    👉 自己保険申請書(BVAEB)はこちら

これらをすべてPDFにまとめて、グラーツの場合は、以下のメールアドレス宛に送信します:

📧 graz.leistung@bvaeb.at


4. 家族の共同保険(Co-insurance)を申請する場合

家族も同時に保険に加入させたい場合は、家族それぞれの申請書類(配偶者子供)に加えて、以下の書類が必要になります:

  • それぞれのパスポート
  • 出生証明書(子どもの場合)
  • 結婚証明書(配偶者の場合)
  • もしくは、戸籍謄本(日本人の場合)

📝 注意点:日本の戸籍謄本は、英訳またはドイツ語訳が必要になります!

これらもPDFで添付し、同じく上記のメールアドレスに送付します。


5. 申請後の流れと注意点

申請が完了したら、基本的には何もしなくて大丈夫です。
…が、ここからが「オーストリアらしさ」の出番です。

✅ 返事がない
✅ 進捗の連絡もない
✅ 問い合わせても返信が来ないことが多い

正直、「何だかなぁ…オーストリアだなぁ…」と思わずにはいられません(笑)

通常、申請から約3週間ほどで保険が正式に登録され、保険手続きが完了したことを知らせる郵便が届きます。この書類を受け取ったら、保険は正式に開始されていると考えてOKです。e-cardが必要な場合は、自分で申請する必要があるため、必要に応じて保険機関に問い合わせましょう。


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まとめ

状況公的保険加入方法備考
月収が€518.44以上自動加入(職場経由)家族の共同保険も可能
月収が€518.44未満自己保険(Self-Insurance)に申請自分で申請が必要
家族も加入させたい場合Co-insurance を申請戸籍謄本の翻訳が必要
e-cardについて自動送付されない必要なら別途申請を

この記事が、これから公的保険に加入しようとしている方の助けになれば幸いです!もしご質問などあれば、お気軽にコメント欄やSNSでどうぞ 😊

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