今回は、オーストリアでこの季節だけ楽しめる特別な飲み物「Sturm(シュトゥルム)」についてご紹介したいと思います。
2025.11.1 sturmの種類 更新しました
Sturmって何?
Sturmは、ワインになる前の発酵途中の状態で販売されるお酒です。いわば「半分ワイン」とも言える存在で、まだ完全に発酵しきっていない、ぶどうジュースとワインの中間のような飲み物。オーストリアでは秋になると期間限定で出回り、地元の人たちに大人気です。
アルコール度数はラベルに明記されていないこともありますが、侮るなかれ。しっかり酔っぱらえる程度のアルコールが含まれているので、飲み過ぎには注意が必要です。

白と赤、どっちを選ぶ?
Sturmには大きく分けて「白(Weißer Sturm)」と「赤(Roter Sturm)」の2種類があります。
- 白のSturmは、フルーティで爽やかな味わいが特徴。
- 赤のSturmは、やや酸味が強く、少しパンチのある味わい。
私は地元の同僚から「白の方が飲みやすいよ」とオススメされたので、今回は白を選んでみました!(後日に赤も買ったので下記に追記しました)
ちなみに、先日グラーツで行われたお祭り「Aufsteirern」でも、Sturmを飲んでいる人をたくさん見かけました。特に赤のSturmを手にしている人が多くて、皆さんワイングラスや紙コップで楽しそうに乾杯していました。やっぱりこの時期の定番ドリンクなんですね。



飲んでみた感想
白のsturmは一口飲んでみて、まず驚いたのがそのフルーティさとスッキリ感。ぶどうの自然な甘みがしっかり感じられて、まるで大人のフルーツジュースのよう。炭酸も入っていて、スパークリングワインに近い爽快感があります。ただし、甘めの味なので、甘いお酒が苦手な人にはちょっと重く感じるかも。私は甘党なので、この味はドンピシャでした。デザート代わりにもなりそうなくらい美味しいです!
ちなみに、赤のSturmも味わってみました。こちらは濃厚なぶどうジュースとワインの中間のような印象で、甘さの中にしっかりとしたコクがあり、とても美味しかったです。白が軽やかで爽やかだとすれば、赤は果実味の深みと力強さが際立ち、飲み終わりにはぶどうの皮を思わせる余韻が残ります。秋ならではの贅沢な一杯で、白と飲み比べるとまた新しい発見がありました。
値段・容器について
Sturmはスーパーマーケットやワインショップで手軽に買えます。私が購入したものは約4ユーロとリーズナブル。
容器はペットボトルに入っているのですが、面白いことに蓋の閉まりが緩めになっています。これは、発酵がまだ進んでいるため、ガスが自然に抜けるようにするための工夫だそうです。実際に、蓋のところから少し空気が漏れているような感覚があります。
ボトルには「横にすると中身がこぼれるので、必ず立てて持ち運んでください」という注意書きも。持ち歩くときはくれぐれもご注意を!

秋限定のおすすめドリンク!
Sturmは基本的に秋限定(9月〜10月頃)でしか手に入りません。この季節、オーストリアを訪れる予定がある方にはぜひ試してほしいローカルグルメのひとつです。ワインとはまた違う、フレッシュで特別な味わいが楽しめるSturm。秋のオーストリアでしか味わえない風物詩を、ぜひあなたも体験してみてください!
2025年のsturm集





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