緒言
ウィーンといえば「音楽の都」。
モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスといった音楽史の巨匠が活躍した街であり、現在もウィーンフィルハーモニー管弦楽団やウィーン交響楽団など、日本でも大人気の楽団が多数あります。
チケット価格は数万円台が当たり前。それでも「本場ウィーンで彼らの演奏を聴きたい!」というのは、クラシックファンなら誰もが抱く願いでしょう。
今回は、そんな夢を叶えてきました。
ウィーン交響楽団の演奏を、黄金のホールとして知られるウィーン楽友教会(Musikverein)で聴いてきた感想をお届けします。

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今回ウィーン交響楽団を選んだ理由
今回は、ウィーン交響楽団(Wiener Symphoniker)の公演を選びました。
理由はシンプル。ウィーンフィルは基本的に「子供はご遠慮ください」というスタンスなのに対し、ウィーン交響楽団は比較的寛容なんです。
ただし注意点として、Musikverein自体が5歳以下の子供の入場を禁止しています。
この条件さえクリアすれば、ウィーン交響楽団の公演は家族連れでも安心です。もちろん、子供が前の席を蹴らない・静かに座って聴けることが前提になりますので、そのあたりはしっかりマナーを守りましょう。
座席とチケットの種類について
Musikvereinでは座席位置によってチケット価格がかなり変わります。
その中で日本人にとってユニークに感じるのが「立見席(Stehplatz)」の存在です。
●立見席(Stehplatz)
最も安価で、なんと5,000円以下で購入可能。
ただし、2時間以上ずっと立ちっぱなしです。
しかも前に背の高い欧州人が立ってしまうと、ステージがまったく見えないことも…。
「とにかく雰囲気だけでも味わいたい!」という方にはありかもしれません。

●パイプオルガン裏の席
もう一つの格安席が、オーケストラ背後にあるパイプオルガンの裏側の席。
こちらも最安クラスですが、舞台は見えませんし、音も反射してややこもります。
「座れる立見席」といった位置づけですね。

●おすすめは“チェルクル”席!
私のおすすめは**“チェルクル(Cercle)”席です。
一番前の3列がこのカテゴリーに含まれており、価格は1万円以下**と比較的お手頃。
「最前列でこの価格!?最高じゃないか!」と思うかもしれませんが、Musikvereinの構造は日本のホールと違い、オーケストラとの距離が非常に近いです。
本当に、手を伸ばせば弦楽器に届きそうなほど。
そのため、全体像は見渡せません。
特に奥のパーカッションやコントラバスはほとんど見えません。
また、音が頭上を越えていくように感じるという人もいて、音響的にベストではないとも言われています。
しかし実際に座ってみたところ、素人耳にはまったく問題なし!
むしろ目の前で繰り広げられる大迫力の演奏、指揮者の表情、演奏者の息づかい、汗まで見えるほどの臨場感に圧倒されました。
「音楽を聴く」というより「音楽の中に包まれる」感覚。
この距離感は日本のオーケストラではまず味わえません。
チェルクル席、おすすめです!

入場時のマナーとクロークについて
入場時の注意点として、Musikvereinではコートなどの上着をホール内に持ち込むことはできません。
必ず1階のクロークに預ける必要があります。
ここでのポイントは、日本と違ってクロークは有料だということ。
目安は3着で3€程度。冬場は必須なので、5€以下の小銭を用意しておくのがおすすめです。
(100€札を出すと嫌な顔をされるので要注意!)
ハンドバッグは持ち込み可能ですが、トートバッグや大きめの手提げは不可。
これらを持っていると、入口で止められて別階の荷物預け所へ案内されます。
私は実際には利用していませんが、別カウンターで預ける形式のようでした。
カメラ・撮影について
ホール内には一眼レフなどのカメラは持ち込み禁止です。
ただしスマートフォンはOKで、開演前や休憩中の撮影も許可されているようです。
実際、私の周りの観客もホール内をスマホで撮影していましたが、係員から注意されることはありませんでした。
とはいえ、演奏中に撮影する人はいませんでしたので、演奏中の撮影は絶対に控えましょう。
スマホは電子チケットの提示にも使うため、入場時に問題はありません。

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まとめ
ウィーン交響楽団の演奏をMusikvereinで聴く――。
それはまさに「音楽の都ウィーン」を全身で感じる体験でした。
音響の素晴らしさはもちろん、クラシックを愛する観客たちの空気感、建物の歴史の重み、そしてホールに響く拍手の美しさ。
どれを取っても、ここでしか味わえない特別な時間です。
旅行の日程に余裕がある方は、ぜひ公式サイトでスケジュールを確認し、チケットを手に入れてみてください。
たとえ安い席でも、Musikvereinで聴く音楽は格別です。
音楽の都・ウィーンで、心震える一夜を――。

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