オーストリア南東部に位置するグラーツは、国内では比較的温暖で、雪が最も少ない地域のひとつと言われています。アルプス地方のように頻繁に雪が降るわけではありません。それでも、年に数回はしっかりとした降雪があります。
そんなグラーツで、先日この冬初めての大雪警報が発令されました。
突然すべてのスマホが鳴り出す大雪警報
その日、家で過ごしていると突然スマートフォンから大きな警報音が鳴り響きました。しかも自分の端末だけではなく、周囲のスマホも一斉に警報音を発しています。
感覚的には、日本の緊急地震速報のような緊張感。
一瞬、何事かと身構えました。
届いたのは大雪警報の緊急通知。
倒木や公共交通機関の乱れが想定されるため、不要不急の外出を控え、自宅に留まるようにという内容でした。
大雪でもここまで強力な周知システムが使われることに驚きました。日本でいうJアラートのような仕組みが、自然災害対策として活用されているようです。その名もAT-ALERT!日本と同じネーミングセンスでした(悪い意味ではない)。雪が比較的少ないグラーツだからこそ、慎重な対応が取られているのかもしれません。
家の中から眺めるグラーツの雪景色
警報が発令された当日は、素直に家の中で待機。
窓の外では雪が静かに降り続き、屋根や道路がみるみる白く染まっていきました。
普段はトラムや車で賑わう街も、この日はどこか静寂に包まれています。雪が音を吸収するせいか、いつもよりも街が落ち着いて見えました。
翌日は気温10度近くまで上昇
ところが翌日になると、気温は一気に10度近くまで上がりました。
降り積もった雪はどんどん溶けていきます。
オーストリア全体に言えることですが、除雪体制が非常にしっかりしています。降雪が終わるとすぐに除雪車が入り、街はあっという間に通常の状態へ戻っていました。
中心部のHauptplatzのような人が集まるエリアでは、雪はほとんど残っていませんでした。



「さすがスキーの国」と思わず感じます。
グラーツ自体は降雪が少ないとはいえ、国としての雪対策の経験値はやはり高いです。



公園にだけ残る冬の名残
一方で、公園ではまだ雪がしっかりと残っていました。
芝生の上に広がる白い世界。踏むとキュッと鳴る雪の感触。子どもたちが雪玉を作って遊ぶ姿も見られました。
街中はすぐに日常へ戻りますが、公園だけは少し長く冬を楽しませてくれます。

雪が少ない街だからこその特別感
グラーツでは雪は頻繁には降りません。だからこそ、大雪は少し特別な出来事です。
警報システムの徹底、迅速な除雪対応、そして翌日の穏やかな陽気。
短いながらも、印象に残る大雪の日となりました。
次に雪が降るのはいつでしょうか。
今度は驚かずに、もう少し余裕をもって白い街並みを楽しみたいと思います。

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