オーストリアは年1回精算する文化がある
日本では家賃や光熱費を毎月支払うのが一般的ですが、オーストリアでは、毎月一定額を前払いし、あとから実際にかかった費用との差額を精算する仕組みがよく使われています。
賃貸住宅では、家賃に加えて管理費や共用部分の維持費などを毎月支払い、年に1回、実際の費用に応じて精算することがあります。
また、電気・ガス・暖房なども、契約によっては毎月の前払い額と実際の使用料金との差額が精算されます。
予定より費用が少なければ返金(ペイバック)、多ければ追加請求です。
私もオーストリアで生活するようになって、この仕組みに慣れてきました。どちらかといえば返金になることが多いですが、毎年必ず返金されるとは限らないので、注意が必要です。
(当ブログの記事をまとめたポータルページはここです)
(オンラインショップを始めてみました。是非こちらからご覧になってください。)
Amazon.co.jp
あなたと一緒に作る海外旅行【トラベル・スタンダード・ジャパン】
家賃や光熱費が返金されることもある
賃貸住宅の年次精算では、管理費や共用部分の維持費などについて、毎月支払っていた金額と実際にかかった費用との差額が計算されます。
例えば、次のような費用が関係します。
- 共用部分の清掃や維持管理費
- ゴミ処理費
- 水道料金などの費用
- 建物の共用設備に関する費用
ただし、何が家賃や管理費に含まれるかは、契約や建物によって異なります。
我が家でも毎年精算がありますが、今回は家賃に関係する費用、温水、電気については返金がありました。
ところが、暖房費だけは追加請求になってしまいました。
返金がある項目もあれば、逆に追加で支払わなければならない項目もある。これが年次精算の難しいところです。
暖房をほとんど使わなかったのに、約120ユーロ/月!
今回、特に驚いたのが暖房費です。
我が家では暖房をほとんど使用せずに過ごしていました。つまり実質基本料金であるにもかかわらず、精算の結果、月額換算で約120ユーロになりました。
日本の感覚からすると、かなり高額です。
「暖房をほとんど使っていないのに、どうしてこんなにかかるの?」と思ってしまいました。
暖房費は個人の使用量だけで決まるわけではない
オーストリアの集合住宅では、暖房費のすべてが各家庭の個別の使用量だけで決まるとは限りません。
建物全体で発生した暖房費を、各世帯の計測された使用量に加えて、居住面積などの基準も考慮しながら分担する仕組みがあります。
そのため、自分の部屋で暖房をあまり使わなくても、建物全体の暖房費の一部を負担することになります。
特に、広い部屋に住んでいると、面積に応じた負担だけでも高額になる可能性があります。
もちろん、費用の分け方や使用量の計算方法は、建物の設備や契約、適用されるルールによって異なります。それでも、自分が暖房を使った分だけ払えばよい、という単純な仕組みではない場合があるのです。
オーストリアで部屋を借りる際には、毎月の家賃だけでなく、暖房費の計算方法や過去の精算額も確認しておくと安心です。
温水・電気・暖房の精算はいつ?
温水・電気・暖房などの年次精算は、契約先にもよりますが例年6〜7月ごろに行われるイメージです。
ところが、今年は暖房と温水の精算対応がかなり遅れ、実際に精算されたのは10月でした。
精算が終わるまでは、返金になるのか、それとも追加請求になるのか分かりません。
今回は家賃関係の費用や温水、電気については返金があった一方、暖房費は追加請求。しかも、結果的に総額で約120ユーロ/月だったので、かなり印象に残りました。
なお、精算の時期は契約や管理会社、エネルギー供給会社などによって異なります。6〜7月に必ず行われるわけではなく、今年の我が家のように遅れることもあります。
家賃そのものも毎年見直されることがある
年次精算とは別に、契約によっては家賃そのものも物価指数などに応じて改定されることがあります。
ただし、すべての賃貸住宅で毎年自動的に値上がりするわけではありません。契約内容や適用される法律によって、家賃改定の条件は異なります。
オーストリアには、住宅の種類や契約によって家賃の設定・改定を制限する法律があります。そのため、大家さんが自由に好きな金額へ値上げできるわけではありません。
長期間住んでいる人の中には、最近入居した人より家賃が安いケースもあります。ただし、長く住めば必ず安くなるというわけではなく、契約条件による違いが大きい点には注意が必要です。
精算書はしっかり確認しよう
年に一度届く精算書には、費用の内訳や、前払い額と実際にかかった費用との差額などが記載されています。
ドイツ語なので最初は少し難しく感じますが、返金額や追加請求額だけでなく、何にどれだけ費用がかかったのかも確認することが大切です。
内容に疑問がある場合は、管理会社や家主に問い合わせるほか、オーストリアの労働者会議所であるAK(Arbeiterkammer)に相談できる場合もあります。
特に暖房費のように高額な追加請求があった場合は、請求額だけを見るのではなく、使用量や費用の分担方法、計算期間なども確認したいところです。
(当ブログの記事をまとめたポータルページはここです)
(オンラインショップを始めてみました。是非こちらからご覧になってください。)
Amazon.co.jp
あなたと一緒に作る海外旅行【トラベル・スタンダード・ジャパン】
まとめ
オーストリアでは、賃貸住宅の管理費や光熱費などについて、毎月前払いし、あとから実際の費用との差額を精算する仕組みが広く使われています。
今回の我が家の精算結果は、次のようになりました。
- 家賃関係の費用:返金
- 温水:返金
- 電気:返金
- 暖房:追加請求
特に驚いたのは、暖房をほとんど使わなかったにもかかわらず、月額換算で約120ユーロの負担になったことです。
暖房費は個人の使用量だけでなく、建物全体の費用や居住面積なども関係する場合があります。
また、今年は温水と暖房の精算が10月まで遅れました。
これからオーストリアで暮らす方は、毎月の家賃だけでなく、暖房費の計算方法や年間の精算額にも目を向けておくことをおすすめします。日本とは異なる賃貸文化なので、実際に住んでみて初めて気づくことも多いです。

コメント