はじめに
オーストリア第三の都市リンツ(Linz)へ行ってきました。
日本ではウィーンやザルツブルク、ハルシュタットほど知名度は高くありませんが、オーストリア国内では重要な工業・経済都市として知られています。
実際に歩いてみると、グラーツとはかなり雰囲気が違います。
駅前には高層ビルや近代的なオフィスビルが並び、旧市街も残っていますが、どちらかというと「歴史の街」というより経済・産業の中心地という印象を受けました。
もちろん、リンツ発祥の名物「リンツァートルテ」や壮大な大聖堂など、観光スポットもしっかりあります。
今回は実際に歩いてみた感想をご紹介します。
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リンツとは?


リンツはオーストリア北部、ドナウ川沿いに位置する人口約20万人の都市です。
ウィーン、グラーツに次ぐオーストリア第3の都市であり、製鉄業をはじめとする工業都市として発展してきました。一方で、近年は文化都市としての取り組みにも力を入れており、2009年には「欧州文化首都」にも選ばれています。
そして何といっても有名なのがリンツァートルテ(Linzer Torte)。
世界最古のレシピが残るケーキともいわれ、リンツを代表する名物になっています。
アクセス
リンツはオーストリア西部方面への交通の要衝で、ウィーン・ザルツブルクのちょうど中間あたりに位置しています。そのため、どちらの都市からも鉄道でアクセスしやすく、日帰り観光にもおすすめです。
ウィーンから
ウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof)からは、ÖBBのRailjet(RJ)やWestbahnが頻繁に運行しています。
Railjetなら所要時間は約1時間15~30分程度。ほぼ1時間に1本以上運行されており、本数も多いため非常に利用しやすい路線です。
ザルツブルクから
ザルツブルク中央駅(Salzburg Hauptbahnhof)からも、RailjetまたはWestbahnで約1時間10~20分ほどで到着します。
グラーツから
グラーツからは直通のRailjetが運行しており、約3時間30分でアクセスできます。
時間は少しかかりますが、乗り換えなしで行けますので気軽に向かうことができます。
交通

LinzLinienの市内交通は、トラム・バス共通運賃になっています。
- 大人1時間券(1h-Ticket):3.20ユーロ
- 24時間券(MAXI):6.40ユーロ
- 7日券(Wochenkarte):20.30ユーロ
- 4駅以内の短距離券(MINI):1.60ユーロ
- 4駅以内の子ども料金:0.80ユーロ
- 通常区間の子ども料金(15歳未満):1.60ユーロ(24時間券としても利用可能)
特に面白いのが4駅以内なら大人でも1.60ユーロという短距離運賃です。グラーツにはない制度なので、ちょっとした移動にはかなり便利だと感じました。

切符は券売機で購入しますが、車内には券売機がないので要注意。基本的には主要なトラム・バス停に券売機が設置されているため、乗車前に購入する必要があります。
そして初めて利用して驚いたのが、車内に打刻機(検札器)がないことです。
「本当にこれでいいの?」と少し不安になりましたが、券売機で購入した時点で利用開始時刻が印字されるため、そのまま乗車できます。なお、事前購入タイプの未使用券など一部を除き、通常は追加の打刻は不要です。ウィーンでは購入後にさらに打刻が必要なケースもあるため、最初は少し戸惑いました。

観光で1日市内を回るなら、24時間券(6.40ユーロ)がおすすめです。逆に新大聖堂や旧大聖堂など中心部だけを回るなら徒歩でも十分なので、短距離券だけで済む場合もあります。
新大聖堂(Mariendom)
リンツ観光でまず訪れたいのが新大聖堂(Mariendom)です。


19世紀末から20世紀初頭にかけて建設された巨大なネオゴシック建築で、収容人数は約2万人。オーストリア最大級の教会として知られています。
実は建設当時、
「ウィーンのシュテファン大聖堂より高くしよう」
という計画がありました。
しかし、皇帝の許可によりシュテファン大聖堂より高い建物は建てられないという事情があったため、高さはわずかに低い約134mとなり、現在でもオーストリア第2位の高さの教会となっています。
中も見どころが多い
内部は壮麗なネオゴシック様式。
印象的だったのは、
- パイプオルガンが複数設置されている
- ステンドグラスが非常に美しい
- 自分の写真をステンドグラス風に表示できるデジタル展示
- 地下聖堂(クリプト)が公開されている
という点です。



特に地下聖堂は外とは別世界。



夏でもかなり涼しく、市内でも避暑スポットとして案内されていました。

また、周囲に高い建物が少ないため、ウィーンのシュテファン大聖堂よりも全景を写真に収めやすいのも魅力です。
Konditorei Jindrak
リンツ観光のハイライトと言っても過言ではないのが、
Konditorei Jindrak
です。
1929年創業の老舗洋菓子店で、リンツァートルテの名店として有名です。


リンツァートルテを実食
私は正直、アーモンドやナッツ系のお菓子はそれほど得意ではありません。
そのため、リンツァートルテにもそこまで期待していませんでした。
しかし……
これは本当に美味しい!

タルト生地には様々なナッツが贅沢に使われていて、とても香ばしいです。
さらに中のキイチゴジャムが濃厚で、甘さと酸味のバランスが絶妙。
一口食べただけで、
「リンツァートルテってこんなに美味しかったのか!」
と印象が変わりました。
正直なところ、
ウィーンのザッハトルテよりも感動しました。
しかも価格は1切れ3.8ユーロ。
オーストリアのカフェとしてはかなり良心的な価格です。
他のケーキもレベルが高い
今回は
- ストロベリーオムレツ(4.8ユーロ)
- ストロベリーヨーグルトタルト(4.8ユーロ)
も注文しました。


どちらもフルーツの味がしっかりしていて、とても美味しかったです。
リンツァートルテだけでなく、ケーキ全体のレベルが非常に高く、リンツに来たらぜひ立ち寄ってほしいお店です。




私は頼みませんでしたが、パフェもあるみたいです。

旧大聖堂
続いて訪れたのが旧大聖堂です。

ハウプトプラッツ近くに建っている歴史ある教会ですが、丁寧に修復されているため、
「旧大聖堂」という名前とは裏腹に、新大聖堂より新しく見える
という不思議な印象を受けました。
内部はバロック様式で美しくまとめられています。
ただし周囲を建物に囲まれているため、新大聖堂のように全景を写真に収めるのは少し難しいです。

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まとめ
リンツはオーストリア第三の都市らしく、近代的な都市機能と歴史ある街並みが共存している街でした。
観光スポット自体はウィーンほど多くありませんが、
- 壮大な新大聖堂
- 歴史ある旧大聖堂
- 本場のリンツァートルテ
- 落ち着いた旧市街
など、日帰りでも十分楽しめます。
そして何より印象に残ったのはKonditorei Jindrakのリンツァートルテでした。
「リンツァートルテは食べたことがある」という方でも、本場で食べるものは別物と言っていいほど美味しかったです。
ウィーンやザルツブルクだけでなく、オーストリアの都市をもう一歩深く楽しみたい方には、ぜひおすすめしたい街です。

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