はじめに
オーストリアでは、学校教育の一環とは少し違う形で、全国規模の数学コンテストが行われています。
その代表的なものが、Känguru der Mathematik(カンガルー・デア・マテマティーク)
いわゆる「カンガルーテスト」です。
これは小学校からギムナジウム(進学校)まで幅広い学年が参加する民間主催の数学テストで、オーストリアではかなり定着しています。
日本の「計算ドリル系」のテストとはだいぶ雰囲気が違い、論理思考や読解力を重視しているのが特徴です。今回は、実際の運用や内容についてまとめていきます。
(当ブログの記事をまとめたポータルページはここです)
驚きの価格!海外格安航空券 スカイチケット
Amazon.co.jp
あなたと一緒に作る海外旅行【トラベル・スタンダード・ジャパン】![]()
カンガルーテストとは?
小学生からギムナジウムまで対象
カンガルーテストは、オーストリアで広く実施されている数学コンテストです。
対象はかなり広く、
- 小学校
- 中学校
- ギムナジウム
まで、年齢別に問題が用意されています。
民間主催だが学校経由で受験することが多い
実施主体は学校ではなく民間団体ですが、実際には学校経由で案内されることが多いです。
そのため、子供からすると「学校イベントの一種」のような感覚に近いかもしれません。
受験するかどうかは自由
重要なのは、受験は任意という点です。全員強制ではありません。
ただし、周囲もかなり受けるため、「せっかくだから受ける」という流れになりやすい印象があります。
さらに、受験料は無料です。
日本だと民間テストは受験料がかかることが多いですが、オーストリアではかなり参加しやすくなっています。
成績上位者はWeb掲載
成績上位者になると、
- 名前
- 点数
- 学校名
がWeb上に掲載されます。
日本だと最近は個人情報的にかなり慎重ですが、オーストリアでは比較的オープンです。
試験内容の特徴
日本の中学入試っぽい
問題を見た印象としては、日本の中学入試問題に近い気がします。
ただし、日本のような高度な計算テクニックよりも、
- 論理思考
- 条件整理
- 読解力
を重視している印象があります。
すべて文章題
特徴的なのが、ほぼ全部文章題という点です。
単純計算問題は少なく、「条件を読んで考える」タイプが中心です。
そのため、数学力だけでなく国語力も必要になります。
言語は英語
テスト言語はドイツ語か英語です。つまり、数学+英語(ドイツ語)読解という構造になります。
そのため、単純な計算力だけでは太刀打ちできず、問題文を素早く理解する力も必要です。
減点方式がかなり重要
間違えると減点される
カンガルーテストでは、誤答すると減点されます。
これがかなり重要です。
「分からないなら空欄」が戦略になる
日本の学校テストだと、とりあえず埋める文化がありますが、この試験では違います。
適当に答えると逆に点が減るため、「分からない問題は空欄にする」という判断が必要になります。
過去問慣れがかなり重要
この独特な形式に慣れるため、過去問演習はかなり重要です。
幸い、過去問が10年以上公開されています。
問題傾向も比較的一貫しているため、事前練習の効果は大きいです。
日本人視点で感じた特徴
「速く計算する力」より「考える力」重視
日本だと、計算速度や解法暗記に寄りがちですが、カンガルーテストは「どう考えるか」を見ている印象です。
数学というよりパズル感覚
問題によってはかなりパズルっぽく、「頭の体操」に近いものもあります。
そのため、算数嫌いの子でも意外と楽しめる場合があります。
英語耐性も必要
地味に大きいのが英語。
問題自体は難しすぎる英語ではありませんが、
- 条件整理
- ひっかけ回避
- 素早い理解
が必要なので、ある程度慣れは必要です。
(当ブログの記事をまとめたポータルページはここです)
驚きの価格!海外格安航空券 スカイチケット
Amazon.co.jp
あなたと一緒に作る海外旅行【トラベル・スタンダード・ジャパン】![]()
総括
オーストリアのカンガルーテストは、日本の一般的な数学テストとはかなり雰囲気が違います。
特徴をまとめると、
- 無料で受験可能
- 小学校から参加できる
- 論理思考重視
- 英語問題
- 減点方式
- 過去問対策が重要
という、「考える力」をかなり重視したコンテストです。
単なる学力テストというより、「数学的思考力イベント」に近い印象でした。
オーストリアの教育文化を知る上でも、非常に面白い制度だと思います。

コメント