のんびり過ごすヌーク時間
今回の旅の目的は、有名な観光地を巡ったり、ツアーに参加したりすることではありません。
ヨーロッパの猛暑から逃れ、何も考えずにゆっくり過ごすこと。
そのため、毎日Googleマップを眺めながら気になった場所へ散歩に出かけるという、なんとも贅沢な時間を過ごしました。
ヌーク旅行編の前編(出発~CPH)、中編①(ヌーク到着)
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私が選ぶヌーク市内ベストスポット
市内を歩き回った中で、特に印象に残った場所が2か所あります。
一つ目はIsaajap Aqqutaa通りの先にあるビューポイント。
ここからは、北欧らしいカラフルな住宅街と、その奥に広がる山々、そして海を一望できます。


さらに、この丘は風通しがとても良く、気温も10℃にも満たないくらいなので、フリースを着ていても心地よいほど。
あまりにも気持ちよかったので、私は芝生の上でそのまま昼寝をしてしまいました。
ヨーロッパの37℃の世界から来た身としては、まさに天国です。
海を眺めると、小さな流氷がゆっくりと漂っているのも見えます。
「グリーンランドに来たんだなぁ。」
そんなことを何度も実感できる場所でした。
もう一つのお気に入りは、C. E. Janssensvej通りの先にあるビューポイントです。

こちらへ向かう途中は、小さな谷のような地形を歩いていきます。
岩肌が広がる独特の景観と、冷たい風が吹き抜ける気持ちの良いハイキングコースになっています。
派手な観光地ではありませんが、こういう何気ない景色こそ、ヌークらしい魅力なのかもしれません。
夏でも流氷が見られる
「グリーンランド」と聞くと、一面を埋め尽くす巨大な流氷を想像する人も多いと思います。
しかし、夏のヌークではそのような景色は見られません。
市内から見えるのは、海にぽつぽつと浮かぶ流氷で、その一部は海岸に流れ着きます。

もちろん、それでも十分感動します。
海を眺めていると、大きな氷の塊がゆっくりと流れていく様子を見ることができます。
写真を撮るにも十分な迫力があります。
本格的な流氷を見るならイルリサットへ
現地で出会った旅行者から聞いた話では、本格的な流氷を見るなら**イルリサット(Ilulissat)**がおすすめとのこと。
実際に撮影した写真も見せてもらいましたが、巨大な氷山が海を埋め尽くす光景は圧巻でした。
ただし、グリーンランド国内は鉄道や道路で都市同士がつながっていません。
都市間の移動は基本的に飛行機です。
しかも小型プロペラ機が中心のため、悪天候による欠航や遅延は日常茶飯事。
現地の人も、
「予定どおり飛んだらラッキー。」
くらいの感覚で話していました。
私も今回、コペンハーゲンで機材トラブルを経験したばかりだったので、今回は無理に遠出をせず、ヌークでゆっくり過ごすことを選びました。
グリーンランド国立博物館へ
ヌーク市内では、グリーンランド国立博物館にも行ってきました。

ここでは、グリーンランドの歴史や文化、そして先住民族であるイヌイットの暮らしについて学ぶことができます。
展示の中心になっているのは、
- イヌイットが使っていたカヤック
- アザラシの皮で作られた衣装
- 狩猟道具
- 昔の住居の再現模型
などです。




特に印象的だったのは、昔の住居を再現した展示でした。


食卓にはマタック(Mattak)が並べられていて、
「本当に今から食べそう。」
と思うほどリアルに再現されています。
個人的に興味深かった展示
私が個人的に面白いと思ったのは、以前グリーンランドの玄関口として使われていた
- Narsarsuaq空港
- Kangerlussuaq空港
に関する展示です。

現在ヌーク空港の拡張により役割は変わりましたが、これらの空港はもともと軍事目的で整備された歴史があります。
グリーンランドの中では比較的天候が安定している地域でもあり、航空路線の歴史を知る上でも興味深い展示でした。
航空ファンにはおすすめです。
スーパー巡りも面白い
海外旅行に行くと、私は必ずスーパーへ行きます。
その土地の生活が一番よく分かる場所だからです。
ヌークには、
- Pilersuisoq
- Brugseni
- SPAR
などのスーパーがあります。
中でも一番利用したのはBrugseniでした。
SPARもありますが、日本でいうコンビニのような規模で、小さめの店舗が多い印象です。
グリーンランドの物価は?
北欧は物価が高いことで有名ですが、グリーンランドはさらにその上をいきます。
参考までに、私が確認した価格は以下のような感じでした。
- 牛乳(1L):約19DKK(約430円)
- ジュース:約30DKK(約680円)
- ポテトチップス:約30DKK(約680円)
- パスタ(1kg):約22DKK(約500円)
- トマトソース:約16DKK(約360円)
※1DKK≒22〜23円換算


決して安くはありませんが、「何もかも日本の3倍」というほどではありません。
自炊をすれば旅行費用はかなり抑えられます。
マタックを買ってみた
せっかくグリーンランドへ来たのだから、現地ならではのものを食べてみたい。
そう思い、スーパーで購入したのがマタック(Mattak)です。

マタックとは、クジラの皮とその下の脂肪部分を切り分けた伝統料理で、イヌイットの人々にとって貴重な栄養源となってきました。
ビタミンCも豊富で、野菜が少ない極地では重要な食材でもあります。
スーパーでは生のものや燻製など数種類販売されていました。
私は燻製タイプを購入。
するとレジで、日本語が好きだという現地の方から声を掛けられました。
「それ買ったの?」
「はい。」
「でも、それ燻製だよ?私たちは普通あまり食べないよ。」
……
えっ。
おすすめを買ったつもりが、どうやら少しマニアックな商品だったようです(笑)。
ちなみにマタックは、使用するクジラの種類によって見た目も異なります。
主にイッカク、シロイルカ、ホッキョククジラ、ミンククジラなどが使われ、それぞれ皮や脂肪の色合いにも違いがあります。
マタックを実食!
宿へ戻り、いよいよ実食です。
まず驚いたのが、その硬さ。
特に皮の部分は非常に硬く、普通のステーキナイフではなかなか切れません。
結局、包丁を使って小さく切り分けました。

一方、脂肪の部分は切っているそばから油があふれてきます。
食べてみると……
これが意外にも美味しい。
燻製の香りが効いていて、噛めば噛むほど旨味が広がります。
脂の甘みも非常に濃厚です。
ただし、皮だけは最後まで噛み切れませんでした。
結局、この部分だけは吐き出してしまいました。
現地の人は普通に食べるのでしょうか。
そこだけは最後まで謎でした。
価格は1kgで約300DKK(約6,800円)と高級品ですが、一度に食べる量は50g程度でも十分満足できます。
また、スーパーではクジラ肉のソーセージも売られていました。

ホステルで一緒になったデンマーク人旅行者は、このソーセージを大量に買い込んでいて、「こっちも人気なんだな」と思いました。
ヌーク最大のショッピングセンター
市内には、ヌーク最大のショッピングセンターもあります。


日本の大型モールほどではありませんが、お土産店やスーパー、日用品店などが集まっており、旅行中に必要なものはほとんど揃います。
館内には先ほど紹介したBrugseniも入っているため、お土産探しと買い出しを一度に済ませられる便利な場所です。
……にもかかわらず、私は誘惑に負けて30DKKのクリームケーキを購入。

味は・・・日本のスーパーのケーキと同じ程度の味でした(笑)。
やはり、旅先では現地ならではの食べ物を選ぶのが一番ですね。
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