【オーストリア旅行記】グラーツから日帰りで行くザルツブルクの旅レビュー

はじめに：モーツァルトと『サウンド・オブ・ミュージック』の街

ザルツブルクといえば、モーツァルトの生誕地、そして映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台として知られる音楽の都。
オーストリア国内ではウィーンに次ぐ人気観光地で、街全体が中世の雰囲気に包まれています。

（正直に言うと、私の住むグラーツは観光資源が少ないので…笑）今回は気合を入れて、グラーツからザルツブルクまで日帰り旅行をしてきました。

今回は「旅の全体的な流れ」を中心にご紹介し、各観光スポットの詳しいレビューは次回の記事でお届けします。

まずは交通編から。
前回の記事で紹介したÖBBのVorteils Family Cardを活用すれば、家族連れでも格安で移動できます（詳しくは前記事参照！）。

グラーツからザルツブルクまでは直線距離こそ大したことはないのですが、延々と山岳地帯を抜けていく路線になります。
そのため電車のスピードは控えめで、片道約4時間かかります。

ちょっと時間はかかりますが、早朝に出発すれば日帰りも十分可能。
例えば——

というスケジュールも現実的です。郊外まではさすがに厳しいですが、市内観光だけなら日帰りでも満喫できます！

ザルツブルク中央駅に到着したら、最初にやるべきことはただひとつ。
「ザルツブルクカード」を購入すること！

購入場所は、1番線ホーム近くの奥まったところにあるインフォメーションセンターです。
スタッフの方も英語で対応してくれるので安心。

ウィーンにも同様の観光カードがありますが、あちらは高額すぎて正直あまりお得感がありません…。
一方、ザルツブルクカードは簡単に元が取れる優れものです。

美術館や博物館に入るたびにカード提示が必要です。
また、裏面にサイン（記名）が必要なので、その場で忘れずに記入しておきましょう。
（実際にはチェックは緩い感じでしたが、ルール上は記名必須です。）

地球の歩き方にもある通り、ザルツブルクの市街地はコンパクト。
すべて徒歩で回ることも十分可能です。

中央駅から旧市街（ホーエンザルツブルク城方面）までは徒歩約20分。
その間にミラベル宮殿などの見どころも点在しており、歩くだけで観光になるルートです。

私自身、時間に余裕がある往路はすべて徒歩で移動しました。
ただし、帰りの電車がギリギリだったため、復路の一度だけトラムを利用しました。
よほど急いでいない限りは、徒歩移動で十分楽しめます。

旅行の時期が11月以降の冬季の場合は要注意です。
ザルツブルクは冬の観光地としても有名ですが、実は閉鎖される施設も多いんです。

特に注意したいのが以下の2つ：

このため、冬に訪れる場合は「旧市街観光メイン」のプランを立てるのがおすすめです。

グラーツはオーストリアの中でも比較的温暖な地域（地中海に近い影響？）で、日本の東北地方のような気候です。
しかし、ザルツブルクは同じオーストリアでも一気に寒くなる印象。

秋の時期でも、日中から手袋が欲しいレベルに冷え込みます。
朝晩は氷点下になることもあるので、

この3点は必須です。
グラーツの服装感覚で行くと、ちょっと痛い目を見ます…。

片道4時間の鉄道移動は少し長く感じるかもしれませんが、車窓から見えるアルプスの景色は格別。
到着した瞬間から、中世ヨーロッパの雰囲気に包まれる美しい街——それがザルツブルクです。

日帰りでも、9時間あれば主要スポットは十分観光可能。
ザルツブルクカードを活用すればコスパも抜群です。

次回は実際に訪れた観光スポット（ミラベル宮殿、モーツァルトの生家、要塞など）を詳しくレビューします！
どうぞお楽しみに。