さらばグリーンランド。帰路と旅行のまとめ【後編】

旅行

さらばグリーンランド、ヌーク

今回の旅行では、特別なアクティビティを楽しむことよりも、「何もしない贅沢」を味わうことを目的にしていました。そのため、3泊という日程で十分満足することができました。

ヌーク旅行編の記事のリンクはこちらです!

前編(出発~CPH)中編①(ヌーク到着)中編②(ヌーク観光)後編(ヌークから帰還)

帰りの旅程は、

ヌーク(GL774便 7:45発) → コペンハーゲン(CPH) → オーストリア航空 OS996便 → ウィーン → グラーツ

というルートです。

しかし、ここで一つ問題があります。

前にも書いた通り、グリーンランド便は遅延・欠航が珍しくありません。

私の乗り継ぎ時間はCPHで2時間15分しかなく、正直かなりの賭けでした。

しかも空港へ行くと、チェックインカウンターには荷物を預ける人の長蛇の列。

恐らくヌーク空港は、近年利用者が急増している一方で、まだ荷物処理能力が追いついていないのでしょう。

案の定、飛行機は約1時間遅れて離陸しました。

とはいえ、追い風もあったのか到着時には約40分遅れまで回復。

結果的には無事オーストリア航空便へ乗り継ぐことができました。

今回は運が良かったですが、安全を考えるならコペンハーゲンで1泊してから翌日にヨーロッパ各都市へ向かうスケジュールがおすすめです。

帰りの便の機内食はオムレツとチョコクーヘン?のようなものでした。これも美味しかったです。

また、帰りの便は窓際をとれたので、窓からグリーンランド内陸部と東部の様子を眺めていました。

内陸部は一面雪景色で、このあたりは永久凍土なのだと思います。

東部側の海岸は西側よりも厳しい気候らしく、ヌークとは異なり雪と氷の世界で、たくさんの流氷を確認することができました。

グリーンランドの東側は冒険家に好まれる地域だそうです。


CPH空港で意外だったセキュリティチェック

ヌークからコペンハーゲンへ到着すると、おそらくB0ゲートに到着します。

Bゲートではあるのですが、通常のEU域内便とは全く違う導線になっていました。

空港職員専用通路のような場所を進み、そのまま手荷物受取エリア付近へ誘導されます。

そして驚いたのが、

ここで改めて手荷物のX線検査があります。

EU域内を飛行機で移動していて、このような検査を受けた経験はなかったので少し驚きました。

おそらくグリーンランド便特有の運用なのだと思われます。

検査を終えると通常のABゲートエリアへ戻ることになりますが、これが意外と遠く、10分程度歩きます。

そのため、

  • 到着後の追加保安検査
  • ゲートまでの徒歩移動

を考えると、通常のEU域内乗り継ぎより20分ほど余裕を見ておいた方が安心です。


最後に待っていた最大の試練…

しかしここで、この旅で一番残念だった出来事が待っていました。

ウィーン行きは、我らがオーストリア航空。

正直に言うと、この旅で最もサービスレベルが低かったのが、この便でした。

担当していたCAさんは終始ムスッとした表情で、イライラした雰囲気を隠そうともせず、機内全体が少しピリピリした空気になっていました。

「まあ、忙しい日もあるよね」と思っていたのですが、水を配り始めたところで事件が起こります。

ペットボトルをかなり雑に扱っていて、

「それ、落としそうだけど大丈夫かな……」

と思って見ていたら、本当に私のところでボトルを落としました(笑)。

しかも中の水がそのまま私にかかるというおまけ付きです。

幸い、危ないと思って少し身構えていたので、大量に浴びることは避けられましたが、それでも服は濡れてしまいました。

仕方がないので上着を脱ぎ、頭上の荷物棚へ入れたところ、今度は別の事件が。

どうやら私が使った荷物棚は乗務員用スペースだったようで、そのCAさんが棚を開けた瞬間、私の服を見つけると、

「なんでこんなところに入ってるの!」

と言わんばかりの勢いで、隣の棚へ放り投げていました。

もちろん、乗務員専用スペースに入れてしまった私にも落ち度はあったと思います。

ただ、隣の棚には「Crew Only」の表示があったものの、私が使った棚にはその表示がなく、とても分かりにくい状態でした。

そして何より、

「そもそもあなたが水をこぼしたから服を脱いだんですけど……。」

と心の中で思わずツッコミを入れてしまいました(笑)。

今回の旅行では、グリーンランド航空の機体トラブルによる引き返しという人生初の経験までしましたが、それでもスタッフの対応は非常に丁寧で安心感がありました。

逆に、一番安定していると思っていたオーストリア航空で、最後にこんなオチが待っているとは思いませんでした。

グラーツへ帰還

そんなハプニングもありましたが、予定通り19:25にウィーン空港へ到着。

その後20時発のÖBBでグラーツへ向かい、23時頃には無事帰宅しました。

ヌークは、有名観光地のように次々と見どころがある街ではありません。

しかし、高い木が一本も生えていない岩肌の大地、北欧らしいカラフルな家々、ゆったりと流れる流氷の海――そんな他ではなかなか見られない景色が広がっています。

夏でも最高気温は10℃前後と涼しく、長袖のフリースがあれば快適に過ごせる気候です。ヨーロッパが40℃近い熱波に襲われている時期でも、ここはまるで天然の避暑地でした。

さらに夏は22時を過ぎても明るく、治安も非常に良いため、夜の散歩も安心して楽しめます。

アクティビティを詰め込む旅行というよりは、「何もしない贅沢」を味わう旅行先

日々の忙しさから少し離れて、静かな時間を過ごしたい人には、ヌークは最高の場所だと思います。私はまた、ヨーロッパが猛暑になった頃に、この天然の冷蔵庫へ戻ってきたいと思います。

最後にこの度のベストショットをもう一度

ヌーク旅行のまとめ

正直なところ、ヌークには「絶対にここへ行くべき!」という有名観光地はそれほど多くありません。

しかし、その代わりに、

  • 高木が一本も生えていない岩肌の大地
  • 北欧らしいカラフルな木造住宅
  • 海にゆっくりと流れる流氷
  • 夜遅くまで明るい白夜
  • 驚くほど静かな街並み

など、他ではなかなか見られない景色が広がっています。

また夏でも最高気温は10℃前後。

フリースや軽いダウンがあれば快適に過ごせる気候で、ヨーロッパの熱波から逃れる場所としてはまさに天然の避暑地です。

治安も非常に良く、夜遅くまで子どもたちが外で遊んでいる光景が印象的でした。

もちろん、旅行先としてはアクセスも悪く、物価も高く、飛行機も遅延しやすいなど、決して初心者向けとは言えません。

それでも、

「何もせず、ただ静かな時間を過ごしたい。」

「日本でもヨーロッパでも見られない風景を歩いてみたい。」

そんな人には、ヌークはきっと忘れられない旅先になると思います。

派手な観光スポットはなくても、歩くだけで心が癒やされる。

私にとってヌークは、そんな特別な街でした。

おまけ

最後に、今回紹介しきれなかったスポットの写真を貼り付けてヌーク旅行記を終わりとします。

Hans Egede像
Jonathan Petersen像
ヌーク市街地の教会
Rasmus Berthelsen像
Boardwalk Nuuk
空手道場らしいです

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