はじめに
オーストリア・ウィーン近郊の世界遺産の一つとして有名なのが、ヴァッハウ渓谷(Wachau)です。
ドナウ川沿いに、
- 修道院
- 古城
- ワイン畑
- 可愛らしい町並み
が続く、オーストリア屈指の景勝地として知られています。
そのヴァッハウ渓谷観光の定番が、メルク(Melk)からクレムス(Krems)へ向かうドナウクルーズです。
現在の運航会社はDDSG Blue Danube。昔は複数社が運航していたようですが、現在はDDSGがメインになっています。
今回は実際に乗船してみた感想を含めて、アクセス・運航時期・見どころ・食事・費用まで詳しくレビューします。

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アクセス|ウィーンから1時間程度で行ける
メルク・クレムスともにOBBでアクセス可能
発着地となるメルクまたはクレムスは、どちらもオーストリア国鉄(ÖBB)でアクセスできます。
一般的には、
- ウィーン → ザンクト・ペルテン(St. Pölten)
- ザンクト・ペルテンで乗り換え
- メルクまたはクレムスへ
というルートになります。
列車にもよりますが、ウィーンから最寄り駅まではおおむね1時間弱程度です。
ウィーン発着列車はかなり混む
ここで注意したいのが、ウィーン発着の列車はかなり混雑することです。
特に、
- 休日
- 連休
- 観光シーズン
は混みやすい印象があります。
乗車時間は数十分なので、一人旅なら問題ありませんが、複数人だと離れ離れに座ることも普通にあります。
そのため、グループ旅行、特に子供連れなら事前の座席予約がおすすめです。

ただし乗り換え時間には注意
一方で、ザンクト・ペルテン乗り換えは5分前後のケースもあります。
そのため、
- 前の列車が遅延
- 乗り換え失敗
となると、予約席が無駄になることもあります。
ちなみに私は、前の列車に乗りながら車内で席予約をしていました。
オーストリア鉄道は比較的柔軟に予約できるので、このやり方も意外と便利です。
席について|おすすめは3階オープンテラス席
ドナウクルーズ船には、主に
- 2階席
- 3階席
があります。
そして席は基本的にすべて早い者勝ちです。
そのため、特に天気の良い日や人気便では、少し早めに乗船したほうが良い席を確保しやすいです。
2階席|食事をゆっくり楽しみたい方向け
2階席は、レストランのようなテーブル席になっています。
そのため、
- 食事
- コーヒー
- アイス
- パフェ
などをゆっくり楽しみたい人向けです。
屋内なので、
- 風を避けたい
- 日焼けしたくない
- 暑さが苦手
という方にも向いています。
一方で、ガラス越しになるため、「川を進んでいる爽快感」は少し弱くなる印象でした。
3階席|クルーズ感を味わうならこちら
一方、3階はオープンテラス席になっています。
こちらはいわゆる、
「ザ・ヨーロッパのリバークルーズ」
という雰囲気です。
ドナウ川の風を感じながら、
- 修道院
- 古城
- ワイン畑
- 小さな町並み
を眺める時間はかなり気持ちが良いです。
屋根あり席と完全オープン席がある
3階席の中でも、
- 屋根付きエリア
- 完全オープンエリア
に分かれています。
屋根付き席
こちらは直射日光を避けられるのがメリットです。
ヴァッハウ渓谷は想像以上に日差しが強く、特に夏場はかなり暑くなります。
そのため、
- 日焼けしたくない
- 長時間直射日光が厳しい
という方は屋根付き席が安心です。
ただし、その分やや風通しが弱くなります。

完全オープン席
個人的にはこちらの方が「クルーズ感」は圧倒的でした。
風がしっかり入ってきて、
「今ドナウ川を船で進んでいる!」
という感覚をかなり味わえます。
写真撮影もしやすいです。
ただし、
- 日差し
- 風
- 気温
の影響をかなり受けるので、
- 帽子
- サングラス
- 水分
は持っていった方がよいと思います。

結局どちらが良い?
これはかなり好みによります。
2階席向き
- ゆっくり食事したい
- 日差しを避けたい
- 落ち着いて過ごしたい
3階席向き
- 景色を全力で楽しみたい
- 写真を撮りたい
- クルーズ感を味わいたい
シーズン|冬は運航していないので注意
2026年の運航期間
ドナウクルーズは通年運航ではありません。
冬シーズンは基本的に運休です。
2026年は、
- 3月28日 ~ 11月1日
の期間で運航されています。

プレシーズン・ポストシーズンあり
さらに、
- プレシーズン(3/28~4/24)
- ポストシーズン(10/5~11/1)
が設定されており、この期間は便数が少なくなります。
特に春先・秋後半は「思ったより本数が少ない」ということがあるので要注意です。
オンシーズンの主な運航便|実際にはどの便に乗るべき?
オンシーズン(2026年4月25日~10月4日)は、DDSGの船が1日最大4便程度運航しています。
ただし、実際には「どの便に乗るか」で景色の見え方や観光のしやすさがかなり変わります。
メルク→クレムス方面
メルク発は主に以下の便があります。メルクからクレムスは上流から下流に向かう流れですので、2時間弱の航路になります。
- 11:00発(MS Wachau)
- 13:50発(MS Dürnstein)
- 14:35発(MS Austria)
- 16:25発(MS Wachau)
この中で特に人気なのが、午前中にメルク修道院を観光してから乗れる13:50便や14:35便です。
実際、メルクは「修道院+クルーズ」のセット観光をする人が非常に多い印象でした。
一方、11:00便は朝から動く必要がありますが、クレムス到着後にもかなり時間が取れるので、
- クレムス観光
- ワイナリー巡り
- カフェ巡り
などをしたい人にはかなり良い時間帯です。
逆に16:25便は夕方便に近く、かなり落ち着いた雰囲気になります。
夕方のドナウ川はかなり綺麗なのですが、到着時間が遅くなるため、ウィーンまで戻る場合は列車時間を事前に確認しておいた方がよいです。
なお、最終便近くでは途中で船の乗り換えが発生するケースがあります。例えば16:25便では、Spitz付近でMS Dürnsteinへ乗り換えになる日があります。
クレムス→メルク方面
クレムス発は主に以下の便があります。
- 10:15発(MS Dürnstein)
- 11:00発(MS Austria)
- 13:10発(MS Wachau)
- 15:45発(MS Dürnstein→途中乗換)
こちらは午前便の人気が高めです。ただし、クレムスからメルクは下流から上流に向かう便ですので、3時間強かかることに注意です。
というのも、クレムス側はメルクほど「絶対ここを観光」というスポット集中型ではないため、朝からクルーズを楽しむ人が多い印象でした。
特に10:15便は、
- 午前中にクルーズ
- 午後にメルク修道院
という流れができるため、かなり使いやすい便です。
また、15:45便は「小ヴァッハウクルーズ」的な利用をする人も多いようで、Spitz周辺までの夕方周遊的な雰囲気もあります。ファミリーチケットもこの時間帯に設定されています。
プレシーズン・ポストシーズンはかなり便数減少
プレシーズン(3/28~4/24)とポストシーズン(10/5~11/1)はかなり便数が減ります。
基本的には:
- MS Dürnstein便 → 毎日
- MS Austria便 → 土日中心
という運航になります。
そのため、
「午後にもたくさん便があるだろう」
と思っていると普通に乗れないことがあります。
特に秋は日没も早くなるので、プレ・ポストシーズンは時刻表確認がかなり重要です。
個人的おすすめ
個人的には、
- 午前:メルク修道院
- 午後:13:50または14:35便でクレムスへ
の流れがかなりおすすめです。
ヴァッハウ渓谷は「移動そのものが観光」みたいな場所なので、急ぎすぎず、ゆったりした便を選ぶのが一番満足度が高いと思います。
ただ、ハイシーズンになるとむしろ暑いので、実はプレシーズンが一番ちょうど良いのではないか、とちょっと思っています。
また、運航時間は30分程度遅れることもあります(経験談)ので、そのあとの予定は余裕を持ったものにしておく必要があります。
クルーズで見られるもの
メルク修道院
まず圧倒されるのがメルク修道院。
遠くから見ると、
「巨大な黄色いお城」
に見えます。
しかし実際は修道院です。
私の中で修道院というと、
- 質素
- 禁欲的
- シンプル
というイメージだったのですが、実物はものすごく豪華でした。
バロック建築の迫力が凄まじく、かなり印象に残ります。
後日、中のレビュー記事も書こうと思っています。

シェーンビュール城
ドナウ川沿いの小高い場所に建つ城です。
周囲の景観と一体化していて、まさに「ヴァッハウ渓谷らしい風景」という感じでした。

アックシュタイン城
こちらはかなり急峻な崖の上に建っています。
ただ、船から見ると結構遠目なので、
「おお、あそこにある!」
という感じです。
写真で見るより実際は小さく見えます。

ヴァイセンキルヒェン
教会だけでなく、周辺の町並みとの融合感がとても良いです。
「ヨーロッパの川沿いの町」という雰囲気が強く、個人的にはかなり好きでした。
ワイン畑との組み合わせも綺麗です。

デュルンシュタイン修道院
淡い青色の塔が特徴的です。
個人的には、イギリスのウェッジウッドを彷彿とさせるような色合いでした。
似た雰囲気の建物としてブラチスラヴァの「青の教会」もありますが、建設時代も異なり、特に直接的な関係があるわけではないようです。
この青色の塔はかなり目立つので、船上からでもすぐ分かります。

Frauenbergkirche
クレムスの出航地近くにある教会です。
クレムスの街並みの中でもかなり目立つ存在です。
川沿いから見える姿が綺麗でした。

クルーズ船内の食事
船内で軽食・デザートが楽しめる
クルーズ船内では食事や軽食を注文できます。
周囲を見るとかなり多くの人が利用していました。
一番人気はアイスクリーム?
特に人気だったのがアイス系。
大きめのパフェが8ユーロ程度で販売されていました。
周りの人たちがかなり頼んでいて、
「自分も食べたい!」
と思ったのですが、到着30分前ぐらいだったので今回は断念。
ちょっと後悔しています。
次回乗るなら絶対食べたいですね。
費用|意外と高すぎない
大人42ユーロ
料金は、
- 大人:約42ユーロ
- 9歳以下:無料
となっています。
世界遺産クルーズとして考えると、そこまで極端に高い印象ではありませんでした。
ヴァッハウチケットは人による
ÖBBの各種割引、
- Vorteilscard
- TOPチケット
などを既に持っている場合、ヴァッハウチケットのメリットはそこまで大きくないかもしれません。
利用状況次第ですね。
当日購入でも大丈夫?
船着き場にチケットショップがあるので、そちらで購入することが可能です。乗船場の9bポートから歩いて5分程度の場所です。
また、こちらからオンライン購入も可能です(DDSG公式サイト)が、名前やパスワードなどの登録などの事前準備が必要です。また、英語翻訳させるとうまく機能しない傾向があり、また誤訳されて変な感じになっていたので注意が必要です。
ただ、体感としては、
- ハイシーズン
- 連休
でも、完全満席レベルではありませんでした。
私は連休中の午後便に乗りましたが、全員普通に座れる程度の混雑でした。
ただしメルク発午後便は注意
メルクでは、
- 午前:メルク修道院観光
- 午後:クルーズ
という流れがかなり人気です。
そのため、午後便は埋まりやすい印象があります。
特に複数人旅行なら、念のために午前中のうちに予約しておくと安心だと思います。ただわざわざ予約のために船着き場に行くのは面倒でしょうから、予めスマホでオンライン予約ができるように準備をしておくと良いでしょう。
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総括|オーストリア旅行でもかなりおすすめ
ヴァッハウ渓谷のドナウクルーズは、
- オーストリアらしい景観
- 世界遺産
- 古城
- 修道院
- ワイン畑
をまとめて楽しめる非常に満足度の高い観光でした。
特に、
- 船でゆっくり景色を眺める
- 川沿いの町を楽しむ
- ヨーロッパらしい雰囲気を味わう
という点ではかなりおすすめです。
ウィーンから日帰り可能なのも大きな魅力。
オーストリア旅行で「ちょっと郊外も行ってみたい」という方には、かなりおすすめできる観光地だと思います。

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