はじめに
前回はメルク発のドナウクルーズの記事を書きましたが、そのメルクにはオーストリア屈指の有名観光地である「メルク修道院(Stift Melk)」があります。
ドナウ川沿いの高台に建つ巨大な黄色の建物で、ヴァッハウ渓谷を代表する景観の一つです。
遠くから見ると、
「巨大なお城?」
のようにも見えるのですが、実際はベネディクト会の修道院です。
しかも現在も修道士が生活している現役の修道院とのことで、単なる観光施設ではなく、宗教施設として今も機能していることに驚かされます。
私の中で「修道院」というと、
- 石造り
- 薄暗い
- 質素
- 禁欲的
というイメージだったのですが、メルク修道院はむしろ真逆でした。
建物は巨大で華やか、しかもバロック建築らしい豪華な装飾がこれでもかというぐらい施されています。
今回は実際に訪問した感想をもとに、アクセス・内部の様子・庭園・チケット情報などを詳しくレビューします。
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アクセス|駅からは少し分かりにくい
メルク修道院はÖBBのメルク駅から徒歩20分程度の場所にあります。
ただし、駅から修道院までの道のりは初見だと少し分かりにくいです。
Google Mapを見ながらでも、「本当にこの道で合っている?」となる場面がありました。

駅からのルート
まず駅前から、ドナウ川方向へ伸びる大通りをまっすぐ歩いていきます。
しばらく進むと途中で小道へ入る必要があります。
ちょっと分かりにくいですが、以下の写真の右側から奥に入る小道です。
私自身も最初はこの小道を見逃して先に進んでから戻りました・・・

その小道を進むと、旧市街の中心地であるハウプトプラッツに到着します。
ここはヨーロッパらしい小さな街並みが続いていて、カフェや土産店もあり、とても雰囲気が良いです。
修道院だけでなく、この周辺を少し歩くだけでも結構楽しいです。

さらに奥へ進むと、緩やかな階段と坂道が続いていき、その先に修道院の入口があります。
なお、最後の坂はそこまで急ではありませんが、夏場は少し暑いです。



修道院内部|想像以上に豪華
修道院内部は基本的に写真撮影禁止です。
ただ、実際に入ってみると、その理由も少し分かる気がしました。
静かな空間を保ちたいのかもしれません。
古代図書館
内部で特に有名なのが図書館です。
これは本当に圧巻でした。
歴史ある古書が大量に並んでおり、
「中世ヨーロッパの知の空間」
という感じです。
しかも単なる本棚ではなく、天井画や装飾が非常に豪華。
本を保管する場所というより、美術館のような空間でした。
昔の修道院が学問の中心だったことを強く感じます。
大理石の大ホール
Marble Hall(大理石の間)も非常に印象的でした。
名前の通り大理石をふんだんに使った豪華なホールで、
「ここ本当に修道院?」
と思うぐらい華やかです。
天井画も非常に細かく、つい長時間見上げてしまいます。
ここから見えるヴァッハウ渓谷の景色も綺麗でした。
展示エリア
途中には、
- 宗教関連の展示
- 修道院の歴史
- 美術品
- 宝飾品
なども展示されています。
宗教やヨーロッパ史に詳しくなくても、
「すごいものを見ている」
という感覚はかなりあります。
教会エリア
ルートの最後には巨大な教会があります。
内部は金装飾が非常に豪華で、まさにバロック様式という感じでした。
ただギラギラしているというより、
「荘厳」
という言葉の方が合います。
なお、この教会はチケットを購入しなくても側面側からある程度見ることができます。
ただし、正面からしっかり観覧したい場合は有料エリアへの入場が必要です。

町の風景|メルクの街を一望
修道院は街の中でもかなり高い場所にあります。
そのため、テラスや通路からはメルクの街並みを一望できます。
赤い屋根の町並みとドナウ川、その奥の丘陵地帯が一体となった景色はかなり綺麗でした。
「ザ・ヨーロッパ」
という感じの景色です。
特に晴れている日は本当に気持ちが良いです。


庭園|意外とかなり広い
個人的には庭園がかなり良かったです。
最初は、
「修道院の庭でしょ?」
ぐらいに思っていたのですが、実際はかなり広く、しっかり整備されています。
バラ庭園とカフェ
庭園内にはバラ園やカフェがあります。
時期によってはかなり綺麗に花が咲いていて、歩いているだけでも楽しいです。
カフェで休憩している人もかなり多かったです。


古い木と不思議な石柱
敷地内にはかなり古そうな大木があります。
長い歴史を感じさせる雰囲気でした。
また、不思議な石柱のようなモニュメントもあります。
これはバロック庭園で使われる装飾柱(オベリスク系)の一種のようで、庭園の権威や美観を演出する目的があったようです。
宗教施設というより、かなり「宮殿庭園」っぽい雰囲気でした。



リクライニングチェアが最高
そして個人的にかなり良かったのが、庭園に設置されているアウトドアリクライニングチェア。
修道院内部と庭園を全部回ると、思った以上に歩きます。
そのため最後にこのチェアで休憩していたのですが、気持ち良すぎて少し寝てしまいました。
静かだし、風も気持ちよく、かなりリラックスできます。
観光地なのに、
「ぼーっとする時間」
を作れるのが良かったです。

チケット購入
入口を通ると、チケット購入エリアがあります。
2026年時点では、
- 大人:約16ユーロ
- 学生:約8ユーロ
- ファミリーチケット:約32ユーロ
程度です。
ガイドツアーを追加するとさらに料金が加算されます。また、庭園のみのチケットもあり、庭園入り口で購入可能です。
修道院内部まで入ると結構ボリュームがあるので、時間には余裕を持った方が良いです。
ロッカー事情
ロッカーは有料で、1ユーロ必要です。
ただし日本のコインロッカーのような返却式ではなく、戻ってきません。
利用料扱いです。
ロッカー数はかなり多く、空きは十分ありました。
ただサイズはそこまで大きくないので、大型スーツケースは難しいかもしれません。

総括|ヴァッハウ観光ではほぼ必須
メルク修道院は、
- 建築
- 歴史
- 景観
- 庭園
- 宗教文化
をまとめて楽しめる、オーストリアでもトップクラスの観光地でした。
特に、
「修道院ってこんな豪華なの?」
という驚きが非常に強く印象に残っています。
また、単に建物を見るだけではなく、
- 景色を眺める
- 庭園で休む
- 町を歩く
など、ゆったり楽しめるのも魅力でした。
ドナウクルーズとセットで訪れると、ヴァッハウ渓谷観光の満足度がかなり高くなると思います。
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